東洋大前監督・高橋昭雄氏死去 74歳、46年間で東都1部歴代最多通算542勝

[ 2022年9月8日 05:00 ]

東洋大前監督の高橋昭雄氏
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 東都大学野球リーグの強豪・東洋大の監督を46年間務め、1部通算で歴代最多の542勝を挙げた高橋昭雄(たかはし・あきお)氏が7日、死去した。74歳だった。埼玉県出身。監督時代の終盤は人工透析を受けていた。近年は持病の影響もあり、70キロ台後半だった体重は40キロ台まで減少していたという。

 高橋氏は大宮工を経て、東洋大で捕手として活躍。23歳で東洋大の監督に就任した。08年にはリーグ春秋連覇、全日本大学選手権、明治神宮大会の「4冠」を達成。リーグ戦通算18度の優勝を遂げ、6度の日本一も経験した。監督生活46年目で最終年となった17年、春秋連覇を果たした際には「まだやれるが、勝って辞められるのは幸せ」と話していた。

 86年には日米大学野球選手権、04年には世界大学野球選手権の大学日本代表監督も務めた。多くのプロ野球選手も輩出した。リーグ戦で何度も覇を競った青学大の河原井正雄前監督は「残念です。ショックで言葉も出ません」と沈痛な面持ちで話した。

 ◇高橋 昭雄(たかはし・あきお)1948年(昭23)6月8日生まれ、埼玉県出身。大宮工から東洋大に進み、日産自動車を1年で退社して23歳で東洋大監督に就任。17年限りで退任した。主な教え子に達川光男(元広島監督)、松沼博久、雅之兄弟(元西武)、仁村徹(元中日)、清水隆行(元巨人)、今岡真訪(元阪神)、大野奨太(中日)、鈴木大地(楽天)らがいる。

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