ヤクルト丸山和「土橋グリップ」で1軍に食らいつく

[ 2022年9月8日 11:15 ]

ヤクルト・丸山和
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 ヤクルトのドラフト2位ルーキー・丸山和のバットを見て、懐かしさを覚えた往年のファンもいたかもしれない。グリップにはテープが巻かれている。

 「“土橋グリップ”って言われています」と丸山和。90年代のヤクルト黄金期に活躍した土橋2軍育成コーチが現役時代にバットを短く持つために実践していたもの。当時のそれほど、極端ではないが、グリップエンドから指数本分上の位置にテープが巻かれている。

 50メートル走5秒8の俊足と守備力が武器の外野手の目的もバットを短く持つ意識付けのため。開幕1軍入りを果たすも、4月に再調整でファームへ。打撃を模索する中で偶然、同様のことをしていた青木の映像を発見。参考にしてバットを短く持って練習していると、土橋コーチに巻き方を教えてもらったという。 「滑らないので、しっかり振れる」と好感触。「“バットそのものを短くして長く持てば”って言われることもあったんですけど、ちょっとバランスが変わってくるので」と“土橋グリップ”でファームで結果を残し6月に再昇格。7月3日のDeNA戦ではプロ1号を放った。

 「まずは守備でミスをしないように。なおかつ走塁でも与えられた役割をしっかりできるようにという思いでいます」と主に守備固めや代走で今季はここまで54試合に出場。打撃でも打率・254(7日現在)と食らいついている。「いぶし銀」と呼ばれた土橋コーチのようなしぶとい打撃を磨いていく。(記者コラム・青森 正宣)

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2022年9月8日のニュース