日本ハム・近藤 「ビッグマック打法」で3連勝呼ぶV打 通算1000安打にあと1本

[ 2022年9月8日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム3―2オリックス ( 2022年9月7日    札幌D )

<日・オ>7回、勝ち越し二塁打を放ち三塁にヘッドスライディングで進塁した近藤(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハムの近藤健介外野手(29)が「ビッグマック打法」で決勝打を放った。2―2で迎えた7回1死二塁から右翼フェンス直撃の二塁打。「ビッグボス」新庄剛志監督(50)と、「マック」の愛称で親しまれる金子誠野手総合兼打撃コーチ(46)の2人から受けた打撃指導の成果を発揮し、通算1000安打にあと1とする一打で3連勝を呼び込んだ。

 会心の一打が舞った。カウント1―1から3球目を待つ近藤は「しっかり真っすぐのタイミングで合わせていた」。相手4番手・吉田凌の142キロ低め直球を捉えた打球は、右翼フェンス直撃の決勝二塁打となった。

 通算1000安打に王手をかける値“千”金の一打。塁上で思い起こしたのはレジェンド2人への感謝だった。

 「今、なかなか状態が上がらない中で気にかけてもらっているので本当に感謝しています」

 試合前、ボリューム満点の打撃指導を受けていた。9月に入って打率は3割を切り、悩んでいるところに新庄監督から猫背気味だった構えを指摘された。金子コーチからも「無意識的にボールへ(体が)迎えにいってしまっている」と、ボールとの距離感のつかみ方を伝授されていた。

 日米通算1524安打の新庄監督と通算1627安打の金子コーチに挟まれ、ぎっしりと中身の詰まった助言を受けた近藤は「今日はそこだけ意識して打席に立った。反応で引っ張れたというのは良かったかなと思います」。ビッグボスとマック。2人の技が結集された打法で、手応え十分な一打を放った。

 先人の系譜も番号とともに背負う。16年から金子コーチらが背負ってきた背番号「8」に変更。捕手登録ながら内野も守るようになった14年から、いつも声をかけてくれたのが現役時代の金子コーチだった。04年から7年間使用した北海道日本ハムファイターズの初代ユニホームを着用する6日からは、金子コーチが現役時代に愛用した登場曲で打席に立つ。「普段の打撃指導の恩返しだったり、そういう思いを込めた」と近藤は言う。

 入団から積み上げてきた999安打。「入った頃はまさかこんな数字を積み重ねられるとは思っていなかった。びっくりですけど。まだまだ通過点の数字。節目なので早く打ちたい」。1000安打を達成し、最高の恩返しをする。(清藤 駿太)

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2022年9月8日のニュース