東洋大・高橋昭雄元監督の逝去 ソフトバンク森浩之ヘッドコーチ悼む「残念で、仕方ないです」

[ 2022年9月8日 15:19 ]

高橋昭雄さん
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 「キミは、ねー」から、いつも怒声は熱を帯びた。もう聞けないと思うと寂しい―。東都大学野球リーグの強豪・東洋大の高橋昭雄元監督(享年74)の7日の訃報を受けて、教え子のソフトバンク森浩之ヘッドコーチ(57)が8日、恩師との別れを悼んだ。

 7日の楽天戦中に、東洋大時代の後輩からの連絡で知った。「メールが入っていて。残念で、仕方ないです。3月、4月は連絡は取り合っていたし、鬼監督が“どうしちゃったんだろうなー”と。最後、会いたかったなー」と話した。

 PL学園(大阪)卒業後の1年秋から、正捕手として期待をかけてもらっていた。「目配り、気配り、捕手としてのノウハウ、すべてを叩き込まれた」。観察眼や推測力、察知能力は約30年たった今にも生かされている。

 4年生の先輩がいても、2年春からマスクをかぶった。「遠慮したら捕手は務まらないよ。監督の代わりが捕手だからね」。言葉は丁寧だが指導には一切の妥協は無かった。「厳しいし、そりゃあ怖かったわ。勝ち負けに関して真っ直ぐで“キミは、ねー”と言ってから、ひたすら怒られ続けたよ」と笑った。

 4年時には、主将として全日本大学選手権で優勝。86年の日米大学野球選手権では全日本の主将と監督の関係だった。「ずっと“モリ”と呼ばれて“監督”と呼び合っていた。まず、お花を贈るけどシーズンが終わったら、実家に行って、お祈りに行こうと思う」。まずは現職のヘッドコーチとしてリーグ優勝に向けて選手を支え続ける。そして“監督”に最高の報告をする。

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