9月打率.440「秋男」や!阪神・近本、満塁一掃打でガッツポーズ「試合を“ここで決めたろう”と」

[ 2022年9月8日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神9―1ヤクルト ( 2022年9月7日    甲子園 )

<神・ヤ>4回2死満塁、近本は右翼線に2点適時三塁打を放つ (撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 阪神・近本が自身初の4打点の活躍でヤクルト撃破に導いた。3番打者として走者を還す役割を遂行し、充実した表情を浮かべた。

 「4打点は今まででない。あまり打点を挙げられていないですけど、何番であってもやることは変わらないと思っている。回ってきたところで自分の打撃ができるようにやっていきたい」

 4回は打線の勢いにしっかり乗った。この回3点を先制し、なおも2死満塁。今野の直球を引っ張り、右翼線へ走者一掃の三塁打を放った。三塁ベース上ではガッツポーズも飛び出し、「試合を“ここで決めたろう”と思って打席に入っていた。いい追加点になってよかった」と喜んだ。

 今季の満塁時は7打数4安打8打点の打率・571と勝負強さを発揮している。試合の大勢を決する3点打に、矢野監督からは「もう1点欲しいというところで3点になったので、本当に大きい」と称えられた。6―1の6回1死一、三塁では中犠飛を放ち、この試合4打点目をマーク。文字通りのダメ押し点を叩き出した。

 足でも魅せた。初回は一塁手・オスナの失策で塁に出ると、続く大山の打席で二盗に成功。2試合連続となる27個目の盗塁を決め、リーグトップを独走している。昨季は中野に盗塁王の座を明け渡したが、奪還へ視界は良好だ。安打数も143を数え、リーグトップのヤクルト・村上に再び並んだ。9月に入って6試合で打率・440、2本塁打、7打点と「秋の近本」は頼もしい。

 「(最近は)引っ張れるボールが来る。甲子園の風も秋風になっているので、そういうのもいろいろな要因になっています」

 打席の中での意図と配球の読みもかみ合っている。CS圏内確保に向けて「自分が引っ張って、チームに勢いのある試合の流れを持っていきたい」と先頭に立ってけん引していく覚悟だ。(長谷川 凡記)

続きを表示

2022年9月8日のニュース