【社会人野球】ロキテクノ富山・藤田太陽監督&エース・飯塚が初の日本選手権出場に向け必勝誓う

[ 2022年9月8日 15:17 ]

初の日本選手権出場を目指すロキテクノ富山の藤田太陽監督(右)と飯塚亜希彦投手
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 第47回社会人野球日本選手権北信越最終予選が、あす9日からハードオフエコスタジアム新潟で開幕する。元阪神の藤田太陽監督が率いるロキテクノ富山は今夏の都市対抗に続いて、初の日本選手権出場を目指す。

 「夏の都市対抗は出られましたが、もう一つのドームでの大会。ここにかける思いは強い。他の投手陣も調子は良いですが、僕も負けじとやってきた。3日間投げるつもりで準備はしています」

 エースの飯塚亜希彦が、夏秋連続出場にかける熱い思いを口にした。悲願の初出場を果たした都市対抗は初戦でJFE西日本に惜敗。悔しい敗戦だったとはいえ、先発して7回5安打3失点という内容は十分に手応えを感じられるものだった。

 「打力のあるチームで、全国クラスとの対戦でしたが、真っすぐや自信のあるフォークは通用した。収穫を得られた大会になりました」

 その上で、さらなる高みを目指すことができるのが、飯塚が大黒柱として信頼されるゆえんだ。ストレートに強さを求めるべく、トレーニング方法を改良した。従来よりも瞬発系のウエートトレーニングとインナーマッスルに取り組む時間を増やしたことで、投球時における上半身と下半身の連動性を高めることに成功。変化球に頼らず、真っすぐで勝負できる土台はつくりあげた。

 飯塚を中心とした守り勝つ野球で都市対抗の北信越2次予選を勝ち抜いたが、藤田太陽監督は本戦を経て、この1カ月半は打力アップに注力してきた。

 「守りももちろん必要ですが、打てないことにはもう一つ上のランクにはいけない。攻撃的に1点を積み重ねていくことができれば、投手陣も楽になっていく。初見の投手との対戦が多く難しいところはありますが、打線は上向きになってきています」

 指揮官だけでなく、伊東大輔ヘッド、ともにNPBでプレーした細川亨、水田圭介両コーチも強力打線の構築に知恵を絞ってきた。北信越に与えられる出場枠は1。狭き門を突破するべく、藤田監督は言葉に力を込めた。

 「都市対抗に出場したといっても1回だけだし、奇跡的に投打がかみ合った部分が大きかった。ここから続けることが大事になってくる。隙のない野球を徹底すること。やるべきことはやってきたので、あとは戦うだけです」
 準備は万端整った。最後の最後まで挑戦者の立場を貫きながら、一戦必勝で秋の北信越を制す。

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2022年9月8日のニュース