巨人・原監督「翔の力で打ってくれた」逆転3ラン絶賛 井上には「プロの世界で勝つのは簡単ではない」

[ 2022年9月8日 22:14 ]

セ・リーグ   巨人6―5DeNA ( 2022年9月8日    東京D )

<巨・D>DeNAに連勝し大勢らナインを迎える原監督は目力が半端ない!(撮影・会津 智海)
Photo By スポニチ

 逆転でのCS進出を目指す5位巨人は、2位のDeNAに逆転勝ちを収めて2カード連続勝ち越し。借金を5に減らした。DeNA戦の勝ち越しは4月26~28日の3連戦(横浜)以来5カ月ぶり今季2度目で、東京ドームでは今季初となった。CS出場圏内となる3位・阪神とは1・5ゲーム差としている。

 4回に4点先制された直後のその裏だった。2死走者なしからポランコの四球と坂本の右前打で一、二塁のチャンスをつくると、大城が自己最多を更新する12号3ランを右翼スタンド中段へ叩き込んであっという間に1点差。続く5回には第91代4番の中田が2戦連発となる逆転の19号3ランを左中間スタンドへ叩き込み、これが決勝点となった。

 試合後、原辰徳監督(64)との一問一答は以下の通り。

 ――4点差を逆転して1点差を守った。

 「そうですね、まあ4点は、何ていうんでしょうね、仕方ないといえば仕方ない。その裏にね、2アウトからあの3点が大きかったですね。少し、流れって言う点でね、まああの1本が、1本ていうかつないだね、その1本のホームランがまた流れをね。昨日の流れ的なものをね、呼び寄せてきたっていう感じがしましたね」

 ――中田の逆転の1本も詰まったようにも見えたが。

 「いやもう、あの辺はやっぱりその勢いっていうものが好転してきたっていうのがね。(中田)翔の力で打ってくれたというところですね」

 ――7番の坂本にヒットが2本出た。

 「ねえ!7番で気楽に打ったわけじゃないでしょうけど。本人も必死でやっているんでね。そういう意味では今日非常に良かったと思いますね」

 ――井上は3度目の先発で4回途中降板。

 「3回までは非常にもう、完璧でしたけれどもね。まあ、4回の先頭バッターにツーナッシングからツーベースっていうのはね。そのへんから少し動揺していたんじゃないかなというのがね。まあでも、着実に良くなっていると思います。階段は上っています。ボールそのものもね、勢いもあるし。まあしかし、プロの世界で勝つというね、勝利が付くというのは、簡単なものではないというものがね。それで良いと思いますね、分かれば」

 ――2カード連続勝ち越して、ドラゴンズ戦へ。

 「まあそうですね、明日も一戦一戦ね、ベストを尽くして、戦っていくということですね。手ごわい投手になりますけどね、しっかりと対応していきたいと思います」

 ――大城が試合を戻した。

 「と思いますね」

 ――ポランコの2死から粘って選んだ四球も大きい。

 「そうですね。(坂本)勇人がつないでっていうところですね。(試合のポイントは)そこじゃないでしょうかね」

 ――中継ぎ投手が踏ん張った。平内はピンチを招きながらも…。

 「まあね、抑えたからいいということではなかなか上には上がっていけないので。どこかに反省するところはあると思いますよ。やっぱり8回のイニングというのは一番難しいイニングですから。そこを任せられたというのは、本人もどういう状況で、戦いの中でね、伸びていってくれるかということですよ。まあ、1点で勝ち越されないで良かったと思っているようじゃ、もっと大志を抱いてほしいね」

 ――中田の本塁打は低めの難しい球を。

 「いいところだったと思います。まあ、うちの打者の中で一番、近いポイントで打てるバッターですね。ですから必然的に率もよくなるし、勝負強さも出てくるしね。ポイントさえ、それが自分のポイントだと長打になるケースもありますね」

 ――坂本は現役単独最多安打。

 「まあでも、現役最多安打とかそういう積み重ねてきたものというのは、周りが言うことであってね。彼はそんなことではなく、彼は一戦一戦、一打席一打席というか、一年一年というかね。そういうスタンスでやっていると思いますよ。僕もそういうものが、なんていうかな、後ろ盾になっているというのは決して勝負師としては良くないと思いますね」

 ――中日の福留が引退。監督も長い間、対戦した。

 「ねえ。WBCでも世界一のメンバーでよく貢献してくれましたし。あれだけの頑健な体を持ち合わせて、見事な野球人生だったと思いますね」

続きを表示

この記事のフォト

2022年9月8日のニュース