日本ハム 4年連続5割以下&12球団最速70敗 新庄監督、奇策も不発

[ 2022年8月31日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム1-3西武 ( 2022年8月30日    ベルーナD )

<西・日>選手にゲキを飛ばす新庄監督(撮影・尾崎 有希)
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 エース対決だからこその攻め手が裏目に出て、日本ハムは今季25試合を残して4年連続の勝率5割以下が決まった。初回に高橋から1死満塁の好機を演出し、新庄監督は上川畑に初球ヒットエンドランを指示。だが、内角高め直球に詰まって三邪飛を上げ、二塁走者が戻れず併殺となった。指揮官が「ストライクをどんどん取ってくる高橋君じゃなかったらやらない」と話した奇策は不発に終わった。

 2回は序盤ながら2死二塁で上沢の球威を信頼して外野は前進守備。しかし、左打者の鈴木に左越えの先制二塁打を許し、「上沢君があれだけパチンと捉えられるとは…。確率の問題」と、こちらの策も吉と出なかった。

 右足中指骨折から復帰2戦目となった上沢は、8回で115球を投げて5安打3失点と試合をつくった。「点の取られ方的になかなか流れを持ってこられない投球になってしまった」と反省したが、4回1/3を9安打8失点だった20日のソフトバンク戦から内容は大幅に改善。「感覚的には悪くなかった。しっかり投げましたけど、体力的にきついということもない」と手応えもつかんだ。

 打線は3回無死満塁から近藤の併殺打の間に1点を奪っただけ。相手を2本上回る7安打を放ちながら上沢を援護できず、新庄監督は「うちの方が安打を打っていて勝てない」ともどかしそうに話した。2連敗を喫し、両リーグ最速で70敗に到達。31日にも優勝の可能性が消滅する。新庄監督は「日々経験を重ねて成長するしかない」と気持ちを切り替えていた。(東尾 洋樹)

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2022年8月31日のニュース