楽天が2試合連続の逆転負けで3連敗、3位と2・5差 石井監督「限界を見極めずに突破していかないと」

[ 2022年8月31日 22:09 ]

パ・リーグ   楽天3―8オリックス ( 2022年8月31日    楽天生命パーク )

<楽・オ>ベンチの石井監督(撮影・篠原岳夫)
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 楽天が8月最後の試合を黒星で締めくくった。3位・オリックスとの直接対決の2戦目。投手陣が踏ん張れず、2試合連続の逆転負けで3連敗を喫した。

 相手先発の田嶋は、もっとも苦手にしている投手の一人だが、この日は序盤から攻め立てた。初回1死一塁で浅村の左越え2ランが飛び出して幸先よく先制。2回には無死一、三塁から鈴木大が右前適時打。2回までに3点を奪って“天敵”に一矢報いた。

 ただ、先発の辛島が誤算だった。先制点を奪った直後の2回に2点を失い、打線が勝ち越した直後の3回に4失点。3回1/3を6失点で降板し「点を取ってもらってすぐにとられてはダメですね」とうなだれた。

 ビバインドを背負った3回以降は打線が沈黙し、田嶋に7回3失点と試合をまとめられた。2番手・鈴木翔と4番手・ブセニッツがともに1失点。中盤以降は相手に傾いた流れを引き戻すことができなかった。これで田嶋には20年11月5日から14戦で0勝7となった。

 チームは3カード連続の負け越しが決まり、貯金は1に。3位オリックスとのゲーム差は2・5に広がる一方で、5位ロッテが1・5ゲーム差に接近。優勝争いだけでなく、CS争いでも正念場を迎えている。

 以下、石井監督の試合後の一問一答。

 ──辛島が精細を欠いた。
 「初回に点をとって「さあいこう!」というところで同点にされて、もう1点とった後にかなりビハインド背負う失点があった。流れ的によくなかった。彼の投球スタイルからすると、もっと繊細なコントロールが必要。真ん中付近、その他ボール、とはっきりし過ぎていた」
 
 ──打線は2回までに田嶋から3得点。
 「全体的に流れの中で食らいついてくれた。その後で大きな失点をしてしまったので、打者が向かっていくだけの勢いを田嶋投手に消されてしまった」

 ──明日から9月。
 「じりじりとちょっと離されつつあるけど、そこは関係なく、みんなでどこまでいけるか。限界を見極めずに突破していかないといけない。これでもかというぐらい食らいついて、僕たちがどのぐらい力があるかを見せるチャンスだと思う。しっかり戦っていきたい」

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2022年8月31日のニュース