ヤンキース・ジャッジは8年384億円契約も ESPNがオフのFA市場を考察

[ 2022年5月21日 09:34 ]

ヤンキースのジャッジ(AP)
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 米スポーツ専門局「ESPN」が、球団からの7年2億1350万ドル(約273億円)の残留オファーを断って、このオフFAになることを選んだヤンキースのアーロン・ジャッジ(30)が、8年3億ドル(約384億円)の契約を得る可能性もあると考察している。

 5月19日まで両リーグを通じて最多の14本塁打をかっ飛ばし、OPS(出塁率+長打率)は1・045で3位だ。MLBではプホルス、カブレラが30代になってから、それぞれ10年、8年の長期契約を結んだが、30代の後半になって成績が著しく低下したため、30代での長期契約には近年慎重になっていた。

 ジャッジは来年4月に31歳になる上に、18年から20年シーズンはけがで休みがち。それでもジャッジが今季キャリア最高のシーズンを送れれば変ってくると見る。言うまでもなく、FA市場に入れば、ヤンキースだけでなく、複数のチームとの交渉になる。

 そして昨オフは、レンジャーズがシーガーに3億2500万ドルの大型契約を与えたように、優勝争いが難しいチームでも、数年後を睨み、巨額の投資をした。タイガース、ロッキーズなどだ。大型投資をするチームは増え、大富豪スティーブ・コーエンオーナーのメッツを筆頭に、約10球団が獲得に乗り出す可能性があると言う。

 そうなれば、ヤンキースのシーズン前のオファーは年平均3050万ドルだったが、年平均3500万ドルで8年契約を出しても良いというチームも出てくるだろう。総額は8年2億8000万ドルになり、そのレベルの興味を持つチームが複数あれば、交渉の最終段階で、金額はせりあがるから、3億ドルに届くのだという。

 ちなみにこのオフは今季の年俸2100万ドルのトレア・ターナー(28)がFAになる上に、3550万ドルのデグロム(33)、3510万ドルのコレア(27)、2000万ドルのボガーツ(29)らがオプトアウトし、FA市場に加わる可能性もある。トッププレーヤーなら年俸3千万ドルは当り前、シャーザーに次ぎ、4千万ドル台に届くのは誰なのかという世界になる。そして弾き出された新たな市場価格が、23年オフにFA権を得る大谷翔平(27)のマーケットに直接影響していくのである。

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2022年5月21日のニュース