中村武志氏 中日・根尾の二刀流解禁に思うこと 大谷翔平とは違った二刀流選手に

[ 2022年5月21日 20:33 ]

セ・リーグ   中日1─10広島 ( 2022年5月21日    マツダ )

<広・中>8回に登板した根尾は無失点に抑える (撮影・奥 調)
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 1軍初登板となった今回の二刀流解禁は、根尾を中日の看板選手に育てたい。それが、立浪監督ら現場を含めた球団挙げての願いであり、総意だと思う。

 野手として、なかなか一本立ちできない中で、大阪桐蔭時代から投手としての能力が高いことは分かっていた。出場機会を増やすためにどうすればいいかを考えたとき、行き着いたのが二刀流なのだろう。決してファンサービスではなく、この日も150キロを投げたように、投手としての力があるからだ。

 4年目の今季は当初、外野手として登録されたが、大島、岡林、新人の鵜飼やA・マルティネスらがいるため、現在はチャンスがあるショートに比重を置いている。そして投手。立浪監督が言うように、今後も大差がついたときにリリーフで起用されるだろう。根尾本人も、投手に興味を持っていると聞く。

 さらに、来年からは本格的な二刀流選手として起用されるのではないか。今年の秋季キャンプから投手の練習をこなしていけば可能なはずだ。ショートを守りながら、ワンポイントで投げたり、ゆくゆくはストッパー起用もあり得る。投手中心で代打というパターンもあるかもしれない。

 投打ともにずば抜けた能力を持つエンゼルス・大谷は先発投手と指名打者を担うが、根尾はまた違った二刀流選手になればいい。中日OBの私個人もとても楽しみにしている。

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