日本ハム・金子 「そんなに久しぶりですか」古巣相手に960日ぶり先発白星

[ 2022年5月12日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム5ー2オリックス ( 2022年5月11日    札幌D )

<日・オ>ポーズを決め写真に納まる清宮(左)と金子(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハムの金子が古巣相手に5回4安打1失点の好投。20年7月25日のソフトバンク戦以来1年9カ月ぶりの勝利を挙げた。先発では19年9月24日のオリックス戦以来960日ぶりの勝利。「そんなに久しぶりですか」と驚きつつ「野手に助けられた」と感謝した。

 力ではなく、技で圧倒した。「相手に的を絞らせない投球をしないと簡単に打たれてしまう」と、7種類の変化球を全て使って4回まで無失点。5回に連打で無死二、三塁のピンチを迎えるも、冷静に内野ゴロによる最少失点で切り抜けた。

 チームで唯一、新庄監督の現役時代に対戦経験がある。オリックス入団2年目の06年。この年1軍デビューした22歳は4月18日、満塁弾を浴びた。球界をどよめかせた「新庄引退宣言」の日だった。14年に沢村賞を獲得するなど飛躍した右腕も今年、プロ18年目。球速の衰えを「何とか覆したくて」と力任せになっていた昨季までの投球を見直し、38歳は緩急で勝負するベテランの技を見せた。

 「自分ではなく、打者と勝負できた」という通算130勝目。「この1勝で終わらず、次もチームに貢献したい」と誓った。 (清藤 駿太)

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2022年5月12日のニュース