菅野「なんとか連敗を止めたい」 粘って粘って6回1失点4勝目 連敗を5で止め3位浮上「いい流れに」

[ 2022年5月12日 22:14 ]

セ・リーグ   巨人―DeNA ( 2022年5月12日    横浜 )

<D・巨>ファンの声援に応える菅野 (撮影・白鳥 佳樹) 
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 巨人のエース、菅野智之投手(32)がDeNA戦(横浜)に先発登板。粘りの投球で6回5安打1失点と好投し、4月22日以来20日ぶり、リーグ最多タイとなる今季4勝目(3敗)をマークした。DeNA戦は通算20勝目(8敗)で、4カード目の20勝到達となった。

 エースが粘りの投球でチームの今季ワースト連敗を5で止めた。試合前から降り続く雨に足を取られ、バックの守備にも足を引っ張られたが、最後まで崩れなかった。右肘違和感から登録抹消となり、中12日となった復帰マウンド。初回、1番・桑原への初球は左翼への打ち取った当たりとなったが、左翼は守備に不安のあるウォーカーとあって遊撃を守る中山が深追い。結局、フライは2人の間に落ちる二塁打となり、1死三塁から楠本に初球を右翼フェンス直撃二塁打とされて先制を許した。開始からわずか4球での失点。だが、終わってみれば失点はこれだけで、その後も守備に足を引っ張られながらも得点は許さなかった。

 巨人は4月末から菅野、坂本、吉川と投打の主力に負傷離脱が続出。菅野離脱時には首位だったが、ゴールデンウイークは1勝8敗で試合がなかった前日11日に4位に転落し、今季初の5連敗を喫して最大11あった貯金が3に減っていた。

 「ずっとテレビで戦いは見ていたんですけど。でも、そんなに雰囲気も悪くなく、みんな前向きに戦ってるなっていう印象を受けたので。でも、なんとか連敗を止めたいっていう気持ちでマウンドに上がりました」。

 3回にポランコ、岡本和の2者連続弾で2―1と勝ち越した後の4回も無死一塁からソトの右中間への当たりを右翼・ポランコがグラブに当てて落球(記録は二塁打)して無死二、三塁。だが、後続を打ち取り、得点を許さなかった。5回には1死から広岡が関根の二ゴロをファンブル。それでもエースらしく広岡を気づかうような仕草を見せた後、三振ゲッツーでピンチを切り抜けた。「なんとか粘って、1点もやらないぞっていう気持ちで投げたので、いい結果に結びついて良かったです」。6回でジャスト100球を投げ、8三振を奪った。自身の投球内容については「う~ん、まぁ、良かった部分と悪かった部分と両方あるので、次の登板に向けて修正してまたマウンドに上がりたいなと思っています」と菅野。「きょうの1勝でいい流れになると思うので。きょう雨の中たくさん応援に来てくださったので、またあしたからチームが頑張ってくれると思います」とファンにメッセージを送っていた。

 菅野は前回登板した4月29日の阪神戦(東京D)で右肘の違和感により今季最短となる3回3安打2失点で降板。「先発の役割を果たせるように次回登板に向けてしっかり調整をしていきます」とコメントを残し、翌30日に登録抹消となっていた。

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