「投高打低」ぶりが目立つパ・リーグ 開幕から2カ月6回以上無安打が7人

[ 2022年5月12日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2―0西武 ( 2022年5月11日    ペイペイD )

<ソ・西7>花束を手に喜ぶ東浜(撮影・中村 達也)
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 今季はロッテ・佐々木朗が4月10日のオリックス戦で28年ぶりの完全試合を達成。5月に入っても中日・大野雄が6日の阪神戦で9回まで完全投球(10回1安打完封)を演じ、この日はソフトバンクの東浜がノーヒットノーランを達成した。特にパ・リーグの「投高打低」は顕著で、データから分析した。(記録課・志賀 喜幸)

 今季は投手の快投が目立っている。6回以上をノーヒットに抑えた先発投手が、開幕2カ月足らずで早くも9人。そのうち、完全試合の佐々木朗、ノーヒットノーランの東浜を含む7人がパ・リーグ勢だ。パで同一年に2人のノーヒッターが生まれるのは95年の西崎幸広(日)、佐藤義則(オ)以来27年ぶりと、パの投高打低ぶりが際だっている。

 チーム防御率を見ても、パは楽天の2・4013を筆頭に4球団が防御率2点台(セは2球団)の好成績。リーグ合計は3点台を切る2・91で、セの3・28を0・37も下回っている。また、パの個人防御率ランクも1位の山岡(オ=0・89)から7位の石川(ロ=1・83)までが1点台以下(セは不在)。シーズン途中の数字で、単純に比較はできないが、昨季終了時には山本(オ=1・39)しかいなかった防御率1点台以下が7人に急増していることからも投手優位が明らか。

 当然、パの打率合計を出すと、セの・241に対し、1分も低い・231。打者陣の奮起が期待されるが、12球団ワーストの打率・2059のオリックスでは吉田正ら主力をコロナで欠く苦境。早急な打力回復は各球団とも難しそうで、しばらくは投高打低の状況が続くかもしれない。

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