中日3位浮上 20年ぶり神宮での2戦連続零封勝ち

[ 2022年5月12日 05:30 ]

セ・リーグ   中日2-0ヤクルト ( 2022年5月11日    神宮 )

<ヤ・中>2回、先制ソロを放ったA・マルティネス(57)を迎える立浪監督(右から2人目)ら中日ベンチ(撮影・村上 大輔)
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 中日は昨季2勝7敗1分けの鬼門だった神宮で2カード連続の勝ち越しを決め、試合がなかった巨人を抜いて4月27日以来の3位に浮上した。神宮での2試合連続零封勝利は、02年7月16、17日以来20年ぶり。立浪監督は「こんなこともあるんだな」と笑った。

 采配がさえ渡った。6回2死三塁。5回59球で無安打に抑えていた岡野に迷わず代打・溝脇を告げた。追加点は取れなかったが、6回から山本、祖父江、清水、R・マルティネスと1回ずつつないで1安打零封リレーを完成。前日25球を投げたセットアッパーのロドリゲスを休ませる余裕もあった。

 「無安打で岡野を代えたのは申し訳ないような…ね。結果的にリリーフ陣が頑張ってくれて救ってくれた。よそでは、なかなかあそこでは代えられない」

 打線では不振のビシエドに対して試合前に直接5年ぶりの6番降格を告げ、4番には前夜に1号ソロを含む3安打と調子を上げてきたA・マルティネスを今季初起用。その新4番に来日5年目にして初の2戦連発が2回先頭で飛び出した。

 「全て結果ですからね。我々は結果がうまくいく手段を探してやっていくしかない。これからも続けていきます」。コロナ禍による離脱者続出の苦境で立浪監督の大胆かつ繊細なタクトが光った。(中澤 智晴)

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2022年5月12日のニュース