「大輔~!」と松坂呼び捨てにした中日・大野雄 感謝尽きず「誰に対しても優しく接してくれた」

[ 2021年7月7日 18:26 ]

中日の北谷キャンプで、ノックを受ける松坂大輔投手(手前。左から2番目は大野雄)
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 昨季の沢村賞左腕である中日・大野雄も2年間一緒に戦った西武・松坂の引退に思いをはせた。

 「2年間、同じチームでプレーさせてもらって感じた事はすごく優しい人だなと思いました」と大野雄。「あれだけの成績を残されていて、本当にレジェンドなんですけど、誰に対しても優しく接してくれて僕がアドバイスを聞きに行った時も何でも答えてくれました」と感謝の言葉を述べた。

 実際に18年に松坂が中日に入団し、迎えた沖縄での最初のキャンプ。練習前に松坂が「松坂大輔です。全然、怖がらずにどんどん(話しかけて)来てください」とあいさつすると、大野雄はすかさず「大輔~!」と呼び捨てで声をかけ、笑いを誘って雰囲気を和ませた。その後、松坂も「(大野)雄大がいじってくれて良かった。ドラゴンズに入った実感が湧いた」とすんなりチームに溶け込んだ。

 大野雄は「キャンプ中、ファンの方たちに1時間以上、ずっとサインをしていてドラゴンズの先輩の岩瀬さん、浅尾さんもそうでしたけど、ファンをすごく大事にされていた。そういうことって簡単にできることでないと思うし、僕も見習っていきたい」と振り返った。

 その上で最後に「松坂さんが野球選手としてすごい方というのは分かっていますが、僕はあえて人としての『人間性や優しさ』そういう部分を話させていただきました」と松坂の素顔について語ったとし「現役生活お疲れ様でした」と締めた。

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