中日・伊東勤ヘッド「もう一回、あいつの勇姿を見たかった」 バッテリーとして、監督としてともにプレー

[ 2021年7月7日 16:23 ]

中日・伊東勤ヘッドコーチ(左)と松坂大輔投手(2003年撮影)
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 西武・松坂大輔投手(40)の現役引退発表に中日・伊東勤ヘッドコーチは「最後、もう一回マウンドに上がって仕事して、あいつの勇姿を見たかった」と残念がった。

 伊東ヘッドコーチは松坂が99年に西武入団時は捕手としてともにプレー。04年からは監督、選手の関係で日本一にも輝いた。

 最も印象的だったのは松坂が高卒1年目の99年、春季キャンプでブルペンで球を受けた時という。西口や潮崎ら「そうそうたるメンツが当時はいたが、その中でも一際、目立っていた」と回顧。特にスライダーは「ベース盤2つぐらい曲がっているようなのを投げていた。それぐらい曲がるスライダーを投げる投手がいなかった」と驚かされた。

 横浜高のエースとしてテレビで投げる姿を見ていたが「だいぶ離れた球を空振りしている打者がいた。あれは高校生だからだなと思っていたが、実際ボールの曲がりはすごかった」と目を丸くしたという。

 19年には中日でともに戦い「最後に一緒にやれたのも何かの縁。古巣に戻って投げられなかったけど、良かったんじゃないですかね」と西武でユニホームを脱いだことにしみじみ。

 「晩年はけがとの戦いで致し方ないというのはある。ただ、一人の野球人として1年でも長くユニホームを着たいという気持ちは貫け通せたので、そういう面では満足したんじゃないでしょうかね」とねぎらった。

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2021年7月7日のニュース