DeNA、連敗10で止めた!首位・虎討ち “不動の4番”佐野が応えた37打席ぶり打点 

[ 2021年4月24日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA7―1阪神 ( 2021年4月23日    甲子園 )

<神・D>3回、適時打を放つ佐野。投手は藤浪(撮影・北條 貴史)
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 DeNAは23日、甲子園で阪神に快勝。2分けを挟む連敗を10で止めた。3回に4番の佐野恵太外野手(26)が適時打を放つなど、過去7試合連続で2得点以下の打線が奮起。15年以来6年ぶり、球団の新任監督では54年以来、実に67年ぶりの11連敗を免れた三浦大輔監督(47)はナインと8日の中日戦以来、15日ぶりに勝利のハイタッチを交わした。

 久しぶりの勝利のハイタッチは格別だった。連敗を10で止め、ナインの喜びを肌で感じた三浦監督は「うれしかった。よかった」と心境を吐露。悪夢を断ち切ったのは、指揮官が信じ続けた主砲のバットだった。

 1点リードの3回2死二塁。佐野のバットが藤浪の直球を捉えた。「何とかしたい」と思いを込めてバットを振り、中越え二塁打。チームを勢いづける2点目を叩き出した。昨季首位打者の主砲の実に10試合、37打席ぶりの打点。「数字を見れば誰もが物足りないと思う。それでも(三浦監督に)期待してもらっている。打って応えるしかない」と指揮官の思いに応える一打だったことを明かした。

 三浦監督は得点圏打率1割台に低迷する佐野を4番で起用し続けている。変革を求め、猫の目のように変えた打順の中で4番だけは不動。試合は10連敗を喫したが、前日22日の中日戦前には横浜スタジアムで早出特打を行う佐野を相手に打撃投手も務めた。通算172勝右腕が主砲の復活を信じて投球。試合後も「4番ですから、そう簡単に(打順を)動かすことはない」と信頼を口にしていた。佐野が、意気に感じないはずはなかった。

 過去7試合はいずれも2得点以下だった打線が4番を中心につながって7得点。敵地の甲子園で2分けを挟む大型連敗を止めた。信じ続けた佐野の活躍に三浦監督も「本人が一番苦しんでいる。1本出てよかった」と何度もうなずいた。

 ようやく今季4勝目。借金は13を抱えており、まだまだ道のりは険しい。それでも佐野は「(ファンには)本当に悔しい思いをさせてしまった。これから勝利を一緒に喜べるように頑張る」と前を向く。この勝利を反攻の起点とするつもりだ。(君島 圭介)

 ≪今季のカード初戦勝利は2度目≫DeNAが阪神に勝ち、9日阪神戦からの連敗は10で止まった。今季のカード初戦勝利は4月6日中日戦以来2度目。その3連戦は2勝1敗と今季唯一のカード勝ち越しを決めたが、今回はどうか。また、チームの2桁連敗は、80年以降12度目だったが、過去11度の連敗脱出後5戦の勝敗を見ると負け越しは1度しかなく10度が勝ち越し。そのうち5度は4勝1敗の好成績となっており、今季も巻き返したいところ。

 ▼DeNA・神里(5回に適時打を放つなど3打点)気持ち的にはリラックスして打席に入れた。やってきたことは出せた。

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2021年4月24日のニュース