阪神・大山 打点神話は止まっても上昇カーブは止まらねぇ!「自分のスイング」で直近7戦4発

[ 2021年4月24日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1―7DeNA ( 2021年4月23日    甲子園 )

<神・D>4回2死、左越えソロを放ち、雄たけびをあげる大山(撮影・大森 寛明)
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 「不敗神話」はストップしても、阪神・大山は上昇の一途をたどっている。大敗の中で主砲に一発が飛び出したのは、3連敗中のチームにとって明るい材料だ。

 「自分のスイングができて良かったです」

 0―3の4回2死、左腕・坂本のスライダーを振り抜いた。左翼席に突き刺す4号ソロで、この日唯一の得点を記した。20日の巨人戦以来3試合、10打席ぶりの快音。この日は序盤から終始、相手に流れが行く苦しい展開。甲子園には序盤から重苦しい空気が漂っていたが、それを一瞬、払しょくしてくれた。

 完全にギアチェンジした。開幕直後は67打席本塁打が出なかったが、一転。直近7試合で4本塁打と息を吹き返した。ここまでマルテとサンズの助っ人コンビがチームトップ6本塁打。ドラフト1位・佐藤輝が5本塁打で続いているが、そのすぐ後ろに昨季28本塁打の4番も迫ってきた。

 打点を挙げれば負けない「不敗神話」は1分けを挟み19連勝で途切れたが、自身は好調を維持している。4月15日の広島戦から7試合連続安打中。打率・276、4本塁打、18打点と主軸の働きは、しっかり務めている。

 矢野監督からも「完璧に捉えられたと思う」と称えられ、「4番というのは自分で相手を引き込んでこっちに持って行くということをしていかないとダメ。ある意味、自分を殺す状況もないとダメだし、“はい、どうぞ”というようなボールが来るわけじゃないから。そういう打順」と改めて役割も説かれた。

 本塁打が出ない時期には矢野監督から直接指導も受け、アドバイスを結果につなげてきた。チームが低空飛行になりかけている今こそ、主砲、主将としての力を発揮する時だ。(長谷川 凡記)

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