オリ・ロメロ　先制弾からの逆転V弾！来日4度目の2打席連発で全5打点　今季2度目3連勝けん引

交流戦   オリックス5－4ヤクルト （ 2019年6月8日    神宮 ）

ポーズを取るロメロ（左）とバファローベル（撮影・篠原岳夫）
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　オリックスを今季2度目の3連勝に導いたのはロメロだった。来日4度目の2打席連発。しかも「先制」と「逆転＆決勝」の殊勲付きだ。来日最多に並ぶ全5打点を挙げ、3年目で初出場だった敵地・神宮でのヒーローインタビューでは日本語で喜びを爆発させた。

　「アシタモ、ガンバリマス！オウエン、オネガイシマス！」

　初回2死一塁ではブキャナンの高めに浮いたチェンジアップをフルスイング。バックスクリーン左へ5号を打ち込み、打線を鼓舞した。勝ち越しを許した直後の3回1死一、三塁ではカウント3―1から再びブキャナンのチェンジアップを完璧に捉え、今度は左翼席へ6号を叩き込んだ。

　エースの期待に応えた。試合前のフリー打撃で柵越えを連発していたところ“一発要請”を受けた。「山岡が登板する時は、いつも俺のところに来て“ホームランを1、2本打ってよ”って言いに来るんだ」。今季の登板日は過去出場5試合で打率・118、1打点、1本塁打。援護できなかっただけに「今日は達成できて良かったよ」と笑った。

　5回1死では左前打も放ち、今季初の3安打猛打賞。6試合連続安打へ伸ばし、5月終了時の打率・246を・291まで急上昇させた。西村監督も「最初の2ランに3ラン。全打点ですからね。ロメロが状態を上げてきてくれたのは大きい」と称賛。西武以外が勝ってパ・リーグ内での勢力図に大きな変化はなくても、交流戦は3勝1敗の好発進。反撃態勢が整い始めた。（湯澤　涼）

　B…山岡は5回4失点で5月10日以来の5勝目を挙げた。神宮球場では3年目で初登板。3四球と制球に苦しみながら粘った。「マウンドの感触をつかむまで時間がかかって難しかったけど、野手に感謝です」。3回1死二塁ではバレンティンの打球が左膝裏に直撃。アクシデントに見舞われても続投し、「痛いけど、次回までに何とかします」と中5日での登板が見込まれる14日の阪神戦を見据えた。