ロッテ・中村奨、9回V打!アクシデント続きのチーム緊急事態救った17打席ぶり快音

[ 2019年6月9日 05:30 ]

交流戦   ロッテ6ー巨人5 ( 2019年6月8日    東京D )

9回2死一、二塁、中村奨が田原から勝ち越しの適時安打を中前に放つ (撮影・大塚 徹)                                                                                    
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 ロッテ・中村奨のバットが緊急事態を救った。9回だ。鈴木が同点打を放ち、なお2死一、二塁。田原の139キロ直球を中前にはじき返し「ずっとチャンスをつぶしていた。最終回もみんなが回してくれた」と安どした。

 昨季は打率・284と飛躍したが、4月の試合前練習でコーチと激突し、顔面挫傷と左目横を10針縫う裂傷を負った。その影響もあって同・214と、調子が上向かない中で、17打席ぶりの安打が決勝打となった。

 17本塁打のレアードが5回に山口から左肘に死球を受けて途中交代するなど、チームはアクシデント続きだ。角中、田村、松永、藤岡らに加え、前日には捕手の吉田が左大腿二頭筋の肉離れで離脱。右脚痛の井上も2試合連続で欠場した。

 負ければ、3連敗で借金4となる危機だったが、井口監督も「(中村)奨吾は調子を落としているけど、ああいうところで打ってくれる」と称えた。「チームも苦しいけど、できることをやるしかない」。5年目の二塁手はしっかり前を向いた。 (君島 圭介)

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2019年6月9日のニュース