楽天ルーキーズ4人躍動!太田、辰己、小郷、渡辺佳、今季両リーグ初新人4人同時先発 

[ 2019年6月9日 05:30 ]

交流戦   楽天2―1中日 ( 2019年6月8日    ナゴヤD )

ルーキー4人がスタメンで出場し勝利に貢献し、ヒーローインタビューを終えガッツポーズする(左から)渡辺佳、小郷、辰己、太田(撮影・椎名 航)
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 ヒーローインタビューを受ける小郷の横顔を同期の辰己、太田、渡辺佳がベンチからうれしそうに見つめていた。楽天の新人の大卒野手4人がそろって先発オーダーに名を連ね、勝利に導いた。新人4人先発は今季両リーグ初、全員大卒は球団史上初めてのことだ。

 1―1の7回、辰己の右翼線二塁打、太田の犠打で1死三塁。ここで小郷がスクイズを決め、勝ち越した。「何としてもスクイズを決めたかった。プレッシャーよりワクワクした気持ちだった」。2回も辰己の左前打と太田の死球で好機をつくり、小郷の遊ゴロの間に先制点を奪った。

 今月7日に1軍に初合流した太田は、プロ初のスタメンマスクに応えた。初回1死一塁。亀沢の盗塁を自慢の強肩で刺した。「めちゃくちゃテンパっていたけど、気持ちの準備はできていた」。2軍調整中に2度バッテリーを組んだエース・岸の好投を引き出し、1失点に封じた。

 大卒野手で唯一の開幕1軍だった辰己は試合後、寮で1軍の経験を伝えた。刺激を受けた渡辺佳、小郷が5月19日に1軍に昇格。「早く自分も輪に入りたかった」ともどかしさを感じていた太田も加わり、スタメン4人が実現した。

 田中、藤田、嶋らがケガで離脱。ブラッシュもコンディション不良で2試合連続で欠場した。苦しいチーム状況だが、太田は「チャンスだと思っている」と鼻息が荒い。「思い切り暴れてこい」と4人を送り出した平石監督は「ルーキーがはつらつと暴れてくれるとチームが活気づく」。連敗を2で止めた「ルーキーズ」には忘れられない勝利となった。(重光 晋太郎)

 ○…楽天は大卒新人の渡辺佳、辰己、太田、小郷がそろってスタメン。チームで新人野手が同時に4人先発出場は、16年にオコエ(高卒)、茂木、吉持(大卒)、足立(社会人出)が5試合記録して以来2度目。大卒だけで4人は今回が初だ。また、小郷が決勝の投犠打を決めたが、辰己もすでに決勝打を2本マーク。楽天で新人2人が勝利打点を挙げるのは12年に岡島と島内、16年に茂木とオコエが記録して以来3度目だ。

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2019年6月9日のニュース