広島・九里「会沢さんに向かって思い切り投げました」先発復帰戦で待望白星 投打で粘る

[ 2019年6月9日 17:38 ]

交流戦   広島3―2ソフトバンク ( 2019年6月9日    マツダ )

<広・ソ>先発の九里(撮影・奥 調)
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 広島の九里亜蓮投手(27)がソフトバンク打線を5回5安打2失点に抑え、先発としては今季初勝利となる2勝目(3敗)をマーク。自身が先発した昨秋の日本シリーズ第3戦から続いていたソフトバンク戦の連敗を6で止めた。

 ローテーション投手として開幕を迎え4試合に先発も3連敗を喫して途中からリリーフへ配置転換。4月29日のヤクルト戦(神宮)以来41日ぶりとなった先発マウンドは、より力のこもったものとなった。

 2回に甲斐のスクイズで先制点を許したが、味方打線はその裏に主砲・鈴木の17号ソロで同点。4回には2死走者なしから安打と四球で招いた一、二塁で甲斐に中前適時打を打たれて勝ち越しを許したが、その裏、味方打線は会沢の左前適時打で追いつき、田中広の中犠飛で勝ち越した。5回は2死走者なしから連打され二、三塁とピンチを招いたが、4番・グラシアルの一塁側ファールゾーンへの飛球はバティスタがベンチ前ぎりぎりのところでナイスキャッチ。この回を無失点で切り抜け、88球で降板となった。

 「1イニングずつ、1つでも多くアウトを取れるように。はい、頑張りました」とホッとした様子でお立ち台に上がった九里。「本当に会沢さんが強気のリードをしてくれたこと、野手の皆さんがしっかり守ってくださったことがあったからこそだと思います」と女房役の会沢はじめナインに感謝した。5回のピンチについても「本当に会沢さんが強気のリードをしてくださって、会沢さんに向かって思い切り投げました」。バティスタの好捕については「本当に…はい。感謝です」と言葉をつないだ。

 また、3回に入った打席では6球連続でファールするなど粘りに粘って相手先発・松本に13球を投げさせる(結果は一ゴロ)場面も。「バッティングのセンスはないんですが、1球でも多く投げさすことができればっていう気持ちであの打席は立ってました」。投手らしからぬ驚異の粘りを見せてスタンドを大いに沸かせた場面についてはそう振り返った。

 今季2勝目だが、先発としては自身今季初勝利。「本当にふがいないピッチングが続いていた中、また先発としてマウンドに上がらせていただいたので、何とか結果で恩返しできるようにという気持ちでマウンドに上がりました」とし、交流戦の連敗を3で止めたことについてはチームを代表して「1戦1戦目の前の試合をしっかり勝てるようにやっていくだけだと思うのでこれからも熱い声援よろしくお願いします」と今後に向けて意気込んでいた。

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2019年6月9日のニュース