学法石川、逆転負けで準決勝進出ならず 佐々木監督「これ以上悔しい負け方はない」

[ 2019年6月9日 14:34 ]

第66回春季東北地区高校野球大会 ( きらやかスタジアム )

<明桜・学法石川>好守備を見せた茨木(右)とハイタッチする先発の佐藤日
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 第66回春季東北地区高校野球大会の準々決勝が行われ、県第2代表の学法石川は明桜に(秋田第1代表)に3―4で逆転負けし、07年以来11大会ぶりの準決勝進出とはならなかった。

 先発した佐藤日翔(はると、2年)は真っすぐが冴えわたり、7回まで5安打無失点の好投を見せた。だが、3―0で迎えた8回。「最初から全力だったので5回から少し疲れていた」と先頭打者に左翼線二塁打を浴びると、安打と2つの四球などで1点を失い、降板。2番手の秦竜之輔(3年)も悪い流れを止められず、この回一挙4点を奪われた。

 佐藤日は東日大昌平との県大会決勝で敗れ、涙を流したが「今回は悔しいというより自分にあきれてしまっている。私生活からやり直す」と涙は見せず、夏に向けて逆襲を誓った。

 打線は7安打で四死球8と好機を演出したが、12残塁と一本が遠かった。佐々木順一朗監督(59)は「4回ほどチャンスはあった。それでも選手は粘れるようになってきた。これ以上悔しい負け方はないと思う。何かを教えてもらったので、忘れないようにしたい」と前を向いた。

 試合中や敗戦後も、なごやかなムードを貫いた学法石川ナイン。桑山武冴志主将(むさし、3年)は「やることは変わらない。甲子園に行くためだけにやってきた。夏だけを見て練習していく」と力を込めた。7日の初戦・東北戦では1点ビハインドの9回2死から逆転勝ちを収めた。この日も9回に好機を演出した。勢いのまま、99年夏以来の甲子園出場に向け“佐々木・学石”は笑顔で突っ走る。

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2019年6月9日のニュース