金本監督、交流戦残りは「糸井抜き」代打の切り札で起用へ

[ 2017年6月13日 05:30 ]

交流戦   阪神―西武 ( 2017年6月13日    甲子園 )

糸井と金本監督
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 阪神・金本知憲監督(49)が、13日から甲子園に西武、楽天を迎え撃つ交流戦ラスト6連戦を「糸井抜き」で戦うことを覚悟し、その上で勝ち越す決意を示した。先発起用はせず、基本的には代打の切り札として活用する見込みだ。

 「(交流戦ラスト6連戦での糸井の起用法は)分からん。様子を見てやね。状態と。また検査に行くんじゃないかな。(スタメン復帰の可能性も)分からんね。スタメンは、まだ無理と違うかな」

 糸井は9日のソフトバンク戦中に、左ハムストリングの軽い筋挫傷を発症。幸いにも重症ではなかったが、翌10日は完全休養を余儀なくされた。指揮官は「ここで無理させると(悪化して離脱が)1カ月とか1カ月半になっちゃうから。そこは慎重に行きますよ」と説明し、11日の同カードでも9回に代打起用したのみ。13日からの6連戦も基本的には代打の切り札的な起用法となりそうだ。今は治療に専念させ、早ければリーグ戦が再開される23日広島戦からのスタメン復帰を模索しているもようだ。

 糸井の一時離脱を受け、外野陣は左翼・福留、中堅・高山、右翼・中谷が固定起用される見込み。打線から糸井を欠くのは、今の阪神にとって相当の痛手となることは想像にかたくない。特に11日までのソフトバンク3連戦で中軸に座り、計32打数1安打に終わった高山、福留、原口の3人には、一層の重圧が掛かることだろう。それでも、指揮官の思いは揺るがない。

 「もちろん、(目標は)2つ勝ち越しで」

 突如、直面した中心打者の離脱。だが長いシーズン、こんな時もある。だから若手野手を育成し、チーム力の底上げを図ってきた。戦場は戦い慣れた甲子園。そして投手陣は、目下12球団随一のチーム防御率2・97と安定している。打線のリードオフマン不在でも、やりようは、いくらでもある。 (惟任 貴信)

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2017年6月13日のニュース