阪神ドラ2小野、1軍生き残りへ闘志!“目標”岸に投げ勝つ

[ 2017年6月13日 05:30 ]

交流戦   阪神―西武 ( 2017年6月13日    甲子園 )

ポール沿いで走り込む阪神・小野
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 「本家」の前で待望のプロ初白星を狙う。ドラフト2位・小野が1軍生き残りをかけて18日の楽天戦に先発することが12日、濃厚となった。11日のソフトバンク戦で今季4度目の登板も、5回2/3を4安打3失点で2敗目。次回の相手先発は富士大時代から「似ている」と言われてきた岸の予定で、目標の右腕に投げ勝つ覚悟で甲子園のマウンドに立つ。

 「今でも動画で見たりはしています。試合に勝つことを意識しつつ、勉強になることもあると思うので、ベンチにいる時から意識していきたい」

 細身の体から放たれ、打者の手元で伸びるような直球。力強さよりもしなやかさが強調される投球フォームも、今季から楽天のユニホームを着る右腕をほうふつとさせる。今春のキャンプでは、ブルペン投球を見た他球団のスコアラーが「岸に見えてきた」と舌を巻いたこともあった。

 岸と言えば、西武の新人だった07年にいきなり11勝。そこから4年連続2桁勝利を挙げ、通算107勝をマークしているパを代表する右腕だ。同じ東北地方の大学出身(岸は東北学院大)と共通点は多く、小野の目指すべき道を歩んできた存在でもある。

 もちろん、勝つのは容易ではない相手。ただ、前回登板では初回に制球難から2失点したものの、自慢の直球はソフトバンク打線にも通用した。「(試合前の)肩をつくる時間が早かった。自分のタイミングでつくって、いい状態で試合に入れるようにしたい」と課題の修正に余念なし。パの首位を、憧れの右腕を“あっ!”と言わせる快投を狙う。 (山添 晴治)

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2017年6月13日のニュース