王会長、巨人・阿部にエール「辞めるまでは前に行かなきゃいかん」

[ 2017年6月13日 05:50 ]

「第27回世界少年野球大会」の記者会見に出席した、一般財団法人世界少年野球推進財団の王貞治理事長(右から2人目)
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 阿部よ、がむしゃらに前だけを見よ――。ソフトバンク・王貞治球団会長が、不振にあえぐ巨人・阿部にハッパをかけた。主砲はここまで交流戦の打率・229と絶不調。王会長は現在38歳という年齢を踏まえて、「やっぱり肉体的に、今までできたことができないこともあるんだよね。自分もそこを通ってきた」。その上で「(現役を)辞めるまでは、前に行かなきゃいかんのだよ!」と熱い口調で訴えた。

 王会長は巨人時代の80年に40歳で現役引退。その最終年にもシーズン30本塁打を放ち、世界のホームラン王としての意地と貫禄を見せた。「年寄りだから、緩い球を“はい、どうぞ”と放ってくれる世界じゃない。(43歳のマーリンズ)イチローじゃないけど、年齢に関係なく打ち返さなきゃいかんのだから」。老け込むのはまだ早い。「阿部は阿部で頑張ってやっていると思う。でも、まだまだ長く現役でやりたいだろうから」。世界の王からの熱いメッセージだった。

 ソフトバンクは、13日から巨人と東京ドームで3連戦。古巣は球団ワーストの13連敗を喫し、交流戦も1勝11敗ともがきにもがいている。交流戦首位と最下位の対戦。王会長は「(相手は)死にものぐるいで来るでしょうから」と激戦を予想していた。

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2017年6月13日のニュース