菅野 3戦連続2桁Kも白星スルリ 木佐貫以来球団13年ぶり快挙

[ 2016年5月14日 05:30 ]

<巨・ヤ>5回2死、畠山から三振を奪い雄叫びを上げる菅野

セ・リーグ 巨人3―2ヤクルト

(5月13日 東京D)
 巨人・菅野は素直にチームの勝利を喜んだ。9回2安打1失点(自責0)の好投。自身の白星は手にできなくとも「チームが勝ったのでそれが全て」と穏やかに笑った。

 8回まで1安打投球。9回先頭に33イニングぶりに与えた四球をきっかけに同点とされた。ヤクルト戦の失点は今季3試合目で初めてだった。それでも、7回1死一塁から山田、バレンティンを連続空振り三振に仕留めるなど10奪三振。3戦連続2桁奪三振は03年の木佐貫以来、4人目の球団タイ記録となり「巨人の歴史に名を刻んでいくのはうれしいです。次で2桁なら新記録」と上を目指した。

 「文句の付けどころがない」と絶賛しつつ「最後まで投げ(勝ち)きってほしかったというのはあるけど、欲を言えばね」と付け加えたのは高橋監督。「自分が痛いほど分かっている。9回先頭の四球が全て」と言えるのが、菅野のエースとしての自覚の表れだった。 (春川 英樹)

 ≪最多は野茂(近)の6試合≫菅野(巨)が10三振を奪い、4月28日の阪神戦から12→10→10と3試合連続の2桁奪三振をマークした。連続試合2桁奪三振のプロ野球記録は91年野茂英雄(近鉄)の6試合。セ記録は14年能見(神)の5試合だが、巨人では72年高橋一三、86年槙原寛己、03年木佐貫洋の3試合に並ぶ4人目の最多タイ記録になった。

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2016年5月14日のニュース