打線は10点!原監督は「一緒に校歌」で応援

[ 2010年8月12日 06:00 ]

<水城・東海大相模>9回表無死一塁、東海大相模・一二三が左越えに2ランを放ち、ガッツポーズを見せる

 【東海大相模10―5水城】東海大相模打線がエースを援護した。1点を追う2回1死から福山が左越え二塁打を放つと、5本の長短打で4点を奪い逆転。結局15安打10点と大勝した。

 2年生のリードオフマン渡辺も、二塁打を含む5打数3安打1打点と活躍。この試合前まで一二三と同じ高校通算12本塁打で「きょうはホームラン競争だ」と一二三に挑戦状を叩きつけられていたが、1番の仕事に徹した。試合後は「負けました」と話して笑いを誘っていた。

 ≪原監督「一緒に校歌を歌ったよ」≫巨人・原監督は、ヤクルト戦(神宮)の練習開始前に試合をテレビ観戦。序盤しか見ることはできなかったが「一緒に校歌を歌ったよ」と笑顔で話した。また、当時の監督で父の貢氏(現東海大系列校総監督)は、ネット裏で観戦。「34年前を思い出したね。勝って本当によかった。でも、きょうは涼しかった。34年前は三塁側ベンチのときは夕日が差して暑かったな」と懐かしんでいた。

 ≪敬いの精神に拍手≫東海大相模の伝統を感じさせるシーンが6回にあった。9番・伊地知の打球が水城のエース大川を直撃。すると誰よりも早く三塁コーチの清田がマウンドへ駆けつけ、冷却スプレーを差し出した。「相手の選手でも審判の方でも駆けつける準備はいつもしてます。そういうことで試合の流れが変わることもある」と清田。戦う相手を敬う姿勢にスタンドからは拍手が起きていた。

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2010年8月12日のニュース