かつては貧打の土岐商 変化のきっかけは昨秋の負け試合

[ 2010年8月12日 13:38 ]

土岐商―八頭 7回裏土岐商2死二、三塁、矢田凌が右中間に適時二塁打を放つ。投手前田

 【土岐商15―2八頭】打って打って、打ちまくって圧倒した。16安打で15得点を挙げる猛攻。土岐商が初出場から実に33年をかけて、甲子園初勝利を手にした。

 一回に相手のミスを見逃さずにいきなり3点を先制した。握った主導権は渡さない。二回には金子の2点三塁打で畳み掛けた。金子は「相手もうちと似たチーム。ここで打てばうちの流れになると思った」。
 先行逃げ切りはチームが得意とするパターンだ。さらに勢いは増していく。五回には安福が2点スクイズを決め、7回には打者11人の攻撃で5点を奪った。工藤監督が「こんなに点が取れるとは」と驚くほどの爆発力だった。
 昨秋の岐阜大会を転機にチームは大きく変わった。強豪の大垣日大と対戦し、まったく打てずに敗れた。打撃を重点的に練習。以前よりも重いバットを振り込むことで強化をしてきた。
 昨夏は県岐阜商、今春は大垣日大が甲子園で4強入りし、周囲の期待は大きかった。工藤監督は「ひと安心。岐阜の球児の思いを乗せていたので、いい報告ができてよかった」と安堵した表情だった。

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2010年8月12日のニュース