ソフト連敗止めた!和田“祝い酒”不要の14勝目

[ 2010年8月12日 06:00 ]

<ソ・オ>お立ち台で笑顔のソフトバンク・本多(左)と和田

 【ソフトバンク7―2オリックス】4回2死満塁。ソフトバンク・和田が投じた141キロ直球で荒金を三振に斬った。「久しぶりに燃えました」という最大のピンチを乗り切ると、7回5安打無失点。03、06年に並ぶ自己最多タイの14勝目を挙げた。再びハーラーダービー単独トップ。チームの連敗も6で食い止めた。

 4回まで3度、得点圏に走者を背負ったが、和田らしい計算が失点を許さなかった。1点リードの3回2死二塁では、カブレラを歩かせ、本塁打リーグトップのT―岡田との勝負を選んだ。「カブレラが打った後、T―岡田が仕留める。それが相手の得点パターン。カブレラに仕事をさせず、T―岡田を打ち取れば打線を寸断できる」。22歳の大砲を126キロのスライダーで二ゴロ。14打数2安打7三振、打率・143の相性も最大限に生かした勝負が当たった。
 4日の日本ハム戦で自己ワーストの4被弾を喫し、6回6失点KO。その日から禁酒を決意した。自宅には缶ビールをマイナス2度まで冷やせる道具を入手したが「ビールには申し訳ないけど、優勝できるならやめますよ」。
 首位・西武とは1ゲーム差。秋山監督も「投手が踏ん張って打線が点を取った」と安どの表情だ。11日は孫オーナーの53回目の誕生日。和田は「これはオーナーに送ります。最後のボールもね」と、ウイニングボールを手に笑顔を浮かべた。

 ▼ソフトバンク・本多(3安打に好守で和田を援護)連敗を止めるのに必死でした。ここからは1試合1試合、大切に戦いたい。

続きを表示

2010年8月12日のニュース