バント、バント、バント 履正社 プロ注目打者にもサイン出した

[ 2010年8月12日 17:31 ]

2回戦を突破し、大喜びで応援席に駆けだす履正社ナイン

打率4割4厘不発 天理「何でだろう、何でだろう」

最速149キロ広陵のプロ注目右腕 「完ぺき」投球も痛恨の1球

天国か地獄か…履正社のプロ注目スラッガー7戦連続打点

 【履正社4―1天理】5回を除き6回まで送りバント5本。夏25回出場の天理相手に履正社が再三得点圏に走者を進めプレッシャーをかけ、2本の犠飛に巧妙に足を絡めるなどしてで執念の夏初勝利を手にした。履正社の江原主将「接戦に持ち込む自分たちの野球ができた。1回から9回まで集中できた」と最高の笑顔を見せた。
 「13年間いろいろ苦労したものですから、感激しています」。チームを率いて24年目、13年ぶりの夏の甲子園出場で悲願の初戦突破を果たした岡田監督はややかすれた声で長かった歳月を振り返った。
 プロ注目のスラッガー、3番山田にも2度犠打のサインを出した。8試合計44犠打を記録した大阪大会の延長と天理戦を位置づけ「今日は大阪大会の9戦目のつもりで戦え」と勝ち抜いてきたスタイルを崩さなかった。
 5回には一塁走者がわざと飛び出し、挟まれている間に三塁走者が生還するという走塁を見せ追加点を挙げた。かつて岡田監督の母校・東洋大姫路が甲子園で使った戦法で、「恩師に感謝します」と指揮官はしてやったりの表情だった。

続きを表示

2010年8月12日のニュース