3連発で逆転!阪神 8日ぶり首位奪回

[ 2010年8月12日 21:48 ]

6回、逆転3ランを放った城島(左)を迎える阪神・真弓監督

 【阪神10-6広島】目を覚ました虎の雄たけびは強烈だった。1―3の六回無死一、二塁から3者連続で左翼席へアーチをたたき込んだ。打線に勢いが戻った阪神が連敗を5で止め、この日敗れた巨人を勝率で上回って首位に返り咲いた。

 3連発の口火を切ったのは城島だ。二回のソロで20号本塁打を記録していた男は1ボールから甘く入った球を豪快に振り抜き、逆転3ランを放った。阪神の捕手の20本塁打以上は1978年の田淵幸一以来。打線を引っ張った大黒柱は謙遜気味に「(3連発の)1発目が一番楽だよ」。
 続く桜井、狩野もオーバーフェンス。3者連続本塁打はリーグ優勝した2003年5月9日の浜中、片岡、アリアス以来。桜井が「ジョーさんの余韻で打てた」と振り返れば、狩野も「前の2人が打っていて雰囲気が“イケイケ”だった」。打線がつながり、この回7安打7得点で試合を決定付けた。
 日本一になった1985年に記録した“バックスクリーン3連発”と比べて真弓監督は「あのときは21年間(リーグ)優勝してなかった。今は当然優勝争いするチームなんだから」と誇らしげ。2試合連続毎回安打で、終わってみれば今季最多の19安打。指揮官は「これで吹っ切れたんじゃないか。あしたから楽しみ」。阪神の「夏休み」は世間より一足早く終わったようだ。

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2010年8月12日のニュース