唐川が3カ月ぶり勝利!要所を締めて2失点

[ 2010年8月12日 22:45 ]

 【ロッテ5-2日本ハム】約3カ月ぶりの白星にも、苦笑いでお立ち台に上がった。6回で9安打、3四球。2失点(自責点1)で何とか切り抜けたロッテの唐川は「しょうもない投球で申し訳ありません」とまず謝った。

 風速10メートル前後の強風が吹く悪条件だった。一回に先頭を打ち取った打球が風に流され、二塁打に。1死満塁と攻められ、糸井へのカウントは3ボール。追い込まれた状況で開き直った。直球を3球続けて空振り三振を奪うと、続く二岡は見逃し三振に。130キロ台中盤ながら球持ちのいい真っすぐを軸に、要所を締めていった。「粘って投げられたことは収穫」と、ようやく自らを褒めた。
 5月に右手中指を骨折し、約1カ月半ボールを握れなかった。投げることが大好きな21歳は、左で投げて何とか欲求を抑えていた。「これだけ投げないのは初めて」と、不安な気持ちになったという。紛らわすように、走りに走った。日焼けし、精悍さを増した顔で「幸せをかみしめながら投げた」。
 残り39試合。「できることは限られる。それをしっかりやりたい」と誓った。

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2010年8月12日のニュース