中田 初三塁打で“ダル2世”1勝を援護!

[ 2010年8月12日 06:00 ]

<ロ・日>5回2死二塁、日本ハム・中田は右中間に適時三塁打を放つ

 【日本ハム4―3ロッテ】今度は後輩の「ダル」を援護だ。日本ハム・中田翔内野手(21)が11日、ロッテ戦の5回2死二塁で右中間へプロ初の三塁打。貴重な4点目を叩き出し、プロ初登板初先発となった中村勝投手(18)のプロ初勝利をアシストした。6日の楽天戦ではダルビッシュ有投手(23)の10勝目を援護する本塁打。そしてこの日は「埼玉のダル」の異名を持つ後輩を救った。再び4位に浮上したチームにとって、いまや中田の存在は欠かせない。

【試合結果


 1点差での逃げ切り勝利。ベンチで中村と隣り合って最後のシーンを見届けた中田は、真っ先に祝福の言葉をかけた。自身初の三塁打で、兄貴分の本家ダルビッシュに続いて「埼玉のダル」もアシスト。「中村凄いわ。でも、一応先輩なんで。援護しようと思って」。2学年下のルーキー。中田は中村の記念すべき初勝利に貢献できたことが何よりもうれしかった。
 「最初は内角のシンカーを簡単に振っていたけど、最後は見極めることができた」。渡辺俊の決め球。千葉マリン特有の中堅から本塁へ吹く8メートルの強風を味方につけたサブマリンの変化球は、序盤から切れ味鋭く曲がり落ちた。中田も2回の第1打席はボール球のシンカーを空振りするなどタイミングを崩され、結局三ゴロに終わった。
 しかし4回1死二塁での第2打席ではフルカウントからの6球目、1打席目の空振りと同じコースのシンカーにバットが止まる。四球を選び、逆転の足がかりを築いた。そして5回2死二塁の第3打席。外角低めのシンカーをとらえた打球は右中間フェンスを直撃。強風がなければ一発だったはずの特大の当たりに「二塁で止まろうと思ったけど、(守備が)もたついてたんで」。左ひざ半月板手術の影響を感じさせない激走で、貴重な4点目を叩き出した。これで1軍昇格後の3打席目は打率・571、7本塁打、8打点。両ひざを深く折り曲げ、目線を低くした新打撃フォームで、変化球への見極めは精度を増している。

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2010年8月12日のニュース