霧島 大関復帰 2度目の伝達式で決意「さらなる高みを目指して一生懸命努力」

[ 2026年3月26日 04:45 ]

出雲大社大阪分祠の大綱を前に、弟弟子から騎馬で担がれガッツポーズの大関・霧島(撮影・井垣 忠夫)
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 日本相撲協会は25日、エディオンアリーナ大阪で夏場所(5月10日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、モンゴル出身の関脇・霧島(29=音羽山部屋)の大関昇進を満場一致で決めた。12場所ぶりの大関復帰で、現行のカド番制度となった1969年名古屋場所以降、平幕以下に転落からの大関返り咲きは魁傑、照ノ富士に次ぐ3人目。昇進伝達式では、最高位への誓いを立てた。また、元幕内の炎鵬(31=伊勢ケ浜部屋)ら4人の十両昇進が決まった。

 霧島が揺るぎない決意をにじませた。紋付きはかま姿で臨んだ2度目の昇進伝達式。キョロキョロと周りを見渡すなど緊張した様子だったが、注目の口上で一気に引き締まった。「謹んでお受けいたします。さらなる高みを目指して一生懸命努力します」。式を終えると「(大関に復帰して)何より、うれしい。終わるまで緊張した」と柔和な笑みを浮かべた。

 23年夏場所後の伝達式では「大関の名を汚さぬよう、今まで以上に稽古して頑張ります」と述べた。ケガや転籍、大関陥落など数々の経験を重ね、今回は“てっぺん”への決意が明確になった。口上を考えた師匠の音羽山親方(元横綱・鶴竜)は「簡単に分かりやすくしようと思った。これで終わるわけじゃないし、上がある。誰が聞いても分かりやすいのが一番」と説明した。

 師匠と同じ道をたどろうとしている。鶴竜が横綱に昇進したのは14年春場所後。当時は白鵬、日馬富士が君臨していた。くしくも現在は豊昇龍、大の里が就いており、音羽山親方は「立ち合いとか、いろんなところを少しは変えて、常に進化し続けることが大事かなと思う」と期待。霧島も「みんなライバル。みんなに負けたくない」と力を込めた。

 大関に昇進した朝青龍や白鵬らモンゴル出身力士は全員が最高位の座を射止めている。「人それぞれ違うので。やることをしっかりやっていくしかない。もちろん目標」。23年九州場所では大関として初優勝を果たしたが、届かなかった。「どんどん稽古していかないと届かないので、しっかり稽古しながら頑張っていきたい」。角界入りしてから見続けてきた夢への挑戦が再び始まる。

 ▽大関の待遇 日本相撲協会の看板力士として、各種行事に横綱とともに参加。月給は横綱の300万円に次ぐ250万円。関脇、小結より70万円多い。東京開催場所では両国国技館の地下駐車場を使って出入りが可能。2場所連続負け越しで陥落するが、関脇に落ちた場所で10勝以上すれば翌場所に復帰できる。横綱昇進には2場所連続優勝か、それに準じる成績が必要とされている。

 ◇霧島 鉄力(きりしま・てつお、本名ビャンブチュルン・ハグワスレン)1996年4月24日生まれ、モンゴル・ドルノド県出身の29歳。アブラカ高卒業後、陸奥部屋に入門し、15年夏場所初土俵。19年春場所で新十両、20年初場所で新入幕。23年春場所で初優勝を果たし、同年夏場所後に大関昇進。24年4月に音羽山部屋へ転籍。首のケガなどで24年名古屋場所で大関陥落。得意は左四つ、寄り、投げ。1メートル86、149キロ。

 

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