【ジャンプ】二階堂蓮 悔し涙はもういらない 4つ目のメダルは17日スーパー団体で金を!

[ 2026年2月16日 02:00 ]

ミラノ・コルティナ冬季五輪 第9日 ジャンプ   男子個人ラージヒル(ヒルサイズ=HS141メートル) ( 2026年2月14日    プレダッツォ・ジャンプ競技場 )

男子個人ラージヒルで金メダルを逃し、涙目で引き揚げる二階堂蓮
Photo By 共同

 男子個人ラージヒルが14日に行われ、初出場の二階堂蓮(24=日本ビール)が140メートル、136・5メートルの合計295・0点で銀メダルを獲得した。個人ノーマルヒル、混合団体の「銅」に続く今大会3個目のメダル獲得。日本ジャンプ勢では、98年長野大会の船木和喜に並ぶ1大会最多となった。16日(日本時間17日)には五輪で初めて実施される2人一組の男子スーパー団体に、小林陵侑(29=チームROY)と出場する。 

 泣いたのは、いつ以来だろうか。飛躍を終えた二階堂は父・学さん(59)に抱きしめられた瞬間、込み上げるものを抑えきれなかった。「悔しい、悔しい。ごめん…」。嗚咽(おえつ)する息子に、父は言った。「十分やったべや」。ジャンプ日本勢最多に並ぶ1大会3個目。それでも24歳にとっては悔し涙の銀だった。

 「あんま泣くタイプじゃないんですけどね。本当に悔しい。父さんに金メダルを見せたかったっていう思いが強すぎて、我慢できなかったすね」

 頂点は手に届くところにあった。低い飛行曲線から伸ばした1回目は140メートルを記録。会場DJが思わず、「マンマミーア!(何てこった)」と叫ぶ会心のジャンプで首位に立つ。しかし、2位のD・プレブツに飛距離換算で4メートル近くリードして迎えた2回目。緊張感をほぐすためにスタート前に笑顔をつくるルーティンを実行も、わずかに空中姿勢が乱れた。136・5メートルと伸ばせず逆転を許し、「まだまだ未熟と痛感した」と受け止めた。

 父は世界選手権代表の元ジャンパー。北海道の実家には、父のトロフィーが並んでいた。その背中を追い、幼い頃から繰り返し授けられた教えがある。「上半身を起こさずに飛び出せば、空中姿勢の完成が早い」。低い飛行曲線から後半に伸ばす二階堂のスタイルは、ここから生まれた。

 そして、進化を期した。昨年3月、D・プレブツが254・5メートルの世界記録を樹立。「僕もそこまでいかなくては」。体をくの字に曲げ、前に投げ出すような空中姿勢は強敵の技術を取り入れたもの。仰ぎ見た相手との一騎打ちは、W杯未勝利だった1年前には想像もできなかった光景だった。それでも追い求めるのは「世界でトップになること」。2位ではまだ、喜べない。

 五輪で初めて採用されたスーパー団体が、最終種目として待ち受ける。高校卒業時に実業団から声がかからずジャンプをやめかけたとき、父は「お前なら世界一になれる」と言ってくれた。もちろん、欲しいものはただ一つ。「絶対に、金を獲りにいく」。悔し涙で目を真っ赤にした24歳は、そう言い切った。 

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