【岡崎真の目】鍵山は序盤4回転での連続ミスが痛かった

[ 2026年2月15日 02:00 ]

ミラノ・コルティナ冬季五輪第8日 フィギュアスケート男子フリー ( 2026年2月13日    ミラノ・アイススケートアリーナ )

男子フリーで転倒する鍵山(AP)
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 4年に1度しかない五輪の難しさが凝縮されたような試合だった。マリニンの冒頭の4回転フリップは今大会一番の出来と言っていいほど素晴らしかった。ところが次の4回転アクセルは今まで見たこともないような失敗で、その後の4回転ループも2回転になってしまい、動揺して呼吸が乱れたのか、後半はいつも以上に疲労度が増した感じで大崩れしてしまった。

 対照的にシャイドロフは今季あまり結果が伴っていなかったが、ここ一番で最高の演技をした。実はコーチのウルマノフさんも世界選手権では一度も勝てなかったのに、94年のリレハンメル五輪では金メダルを手にしている。もちろん運だけで勝てる世界ではないが、何か因縁めいたものを感じた。

 五輪独特の異様な雰囲気の中で、日本選手はベストを尽くしたと思う。鍵山は最初にミスが続いたのが痛かった。最初の4回転サルコーはスピードをうまく生かし切れず体の軸が外れてしまった。次の4回転フリップは着氷時に前傾し、上体を起こそうとした時にかかとの方に重心が行き過ぎて抜けたような感じになった。その後は立て直したものの細かいミスもあり、あと一歩表彰台の真ん中に届かなかった。

 少しでも上を目指して自分の演技に集中した佐藤は、迷いのない手堅い演技で銅メダルを手にした。何が起こるか分からない五輪で2つのメダルを獲得した日本勢は立派だった。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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