【フィギュア】りくりゅうの進化は止まらない「まだまだ伸ばせる」 前哨戦圧勝で個人戦の初栄冠へ弾み

[ 2026年2月10日 01:30 ]

ミラノ・コルティナ冬季五輪 第3日 フィギュアスケート団体 ( 2026年2月8日    ミラノ・アイススケートアリーナ )

<ミラノ・コルティナ五輪 フィギュア団体>ペア・フリー、演技を終え喜ぶ三浦璃来・木原龍一組(撮影・小海途 良幹)
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 衝撃の高得点が表示されると、思わず三浦はずっこけた。「155点もいただけると思っていなかった。ベストを尽くせば150点は出ると考えていた」。世界歴代3位の155・55点で、昨年12月に出した自己ベストを7・66点も更新。予想を上回る会心の出来でSPに続き1位で日本に満点の20点をもたらし、銀メダル獲得に大貢献した。

 リンクを下りればコミカルだが、氷上では最強だった。2度のスロー3回転ジャンプは高い軌道から完璧に着氷。迫力満点のリフトは全て最高難度のレベル4を獲得した。「団体戦は僕たちにとって凄く大切。120%の力を出し切りたかった」と木原。映画「グラディエーター」の世界観に入り込んだ剣闘士たちが、表彰台への道を切り開いた。

 昨年12月の全日本選手権で三浦が左肩を脱臼。団体出場が危ぶまれた。大会後の日本スケート連盟との面談では金メダルを見据え「(SP、フリー)両方出てもらいたい」と打診された。約1週間、熟慮の末、年の瀬に団体のフル回転を決断。個人戦に向けても「自分たちにとってプラスになる」と捉えた。

 北京五輪は団体で全力を出し切り、個人戦は7位。燃え尽きた反省を踏まえ、今大会の団体は「トレーニングウイーク」と設定した。「こんなありがたいことはない。ビッグシミュレーションができる」と木原。発想の転換で戦い抜いた団体でも最高の結果を出した。

 ペアは、今では日本の得点源。14年ソチから4大会連続出場の木原は「こういう立場で臨める日が来ると想像できなかった」と回顧する。2位とSPで5・30点、フリーで15・85点差をつけ、個人戦の前哨戦は圧勝だ。「まだまだ伸ばせるところはある。個人戦はもっと上を目指して頑張りたい」と三浦。強すぎるりくりゅうが、初の栄冠へ駆け上がる。

 ▽フィギュアスケート団体 10カ国が出場し、種目ごとの順位点(1位10点、2位9点…10位1点)の合計で争われる。男子、女子、ペアのSPとアイスダンス・リズムダンスの上位5チームがフリーに進出。日本は初採用の14年ソチ、18年平昌は5位。22年北京は銀メダル。当初は銅だったが、優勝したROC(ロシア・オリンピック委員会)の女子・ワリエワがドーピングで4年間の資格停止処分を受け、順位が繰り上がった。

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