織田信成 フィギュア国スポ選考会2連覇 来年1月「一つの大きなゴール」国スポは出場可能の見込み

[ 2023年11月11日 18:04 ]

フィギュアスケート大阪府民スポーツ大会/国民スポーツ大会派遣選手選考会 ( 2023年11月11日    大阪府立臨海スポーツセンター )

大阪府民スポーツ大会で2連覇を飾り、表彰状を手に笑顔を浮かべる織田
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 成年男子の競技が行われ、10年バンクーバー五輪7位入賞の織田信成(36=大阪スケート倶楽部)は138・86点をマークし、2連覇を達成した。嘉手納宙大(臨海フィギュアSC)と2人でフリーの演技のみで争われた。

 冒頭で4回転トーループを転倒しながら、続く3回転ルッツを決め、トリプルアクセル(3回転半)―1オイラー―3回転サルコーの連続ジャンプも着氷する。後半のトリプルアクセルは回転が抜けたが、3回転ルッツ―ダブルアクセルは成功。西日本選手権で右足首を捻挫した中でも、何とか踏ん張って滑りきった。

 「西日本が終わってから(ケガがあり)ちょっと練習がダラダラになってしまった。6分間練習の時も1本目のジャンプが、まさにそんな感じで跳んじゃって。悪いイメージを脱しきれなかった。それが今日は反省点かなと思います」

 昨年、この大会で9年ぶりとなる現役復帰を果たした。復帰戦で優勝を飾り、その後に大阪の国体(現国民スポーツ大会)代表に選ばれた。復帰2季目となった今シーズンは進化し、10月の西日本選手権で4回転トーループを決めて優勝した。

 この結果によって年末の全日本選手権出場を決めたかと思われたが、日本アンチ・ドーピング規程に触れて出られないことが判明。全日本選手権に臨むには、大会6カ月前までに日本アンチ・ドーピング機構(JADA)へ復帰届を出して競技外ドーピング検査の対象となっている必要があった。だが、提出したのは今年7月。同1月の八戸国体にも未提出で出場したため、現在はペナルティーなどJADA規程に沿った手続きが進められている。

 本人によると、八戸国体の結果は取り消される見込みだが、来年1月の国民スポーツ大会の出場は可能となる見込みだという。
 「(今は)国スポを一つの大きなゴールと捉えていて。4回転2本も、西日本でクリアになった。次は、その構成で完璧な演技ができたらいいなと。それがクリアできたら、国スポ後に(来季以降を)ゆっくり考えようかなと思います」

 国民スポーツ大会の代表選手は、今大会の結果などを踏まえて大阪府スケート連盟のフィギュア部が内定する。その後、大阪府スケート連盟理事会の承認によって最終的に決まる。各クラスで出場枠は「2」となっている。

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