鶴岡果恋 2差3位発進 シード争い重圧も杉山愛さん直伝メンタルトレ効果 7バーディーで66

[ 2023年11月11日 04:30 ]

女子ゴルフツアー 伊藤園レディース第1日  ( 2023年11月10日    千葉県 グレートアイランドC=6741ヤード、パー72 )

2番、笑顔を見せる鶴岡果恋(撮影・西尾 大助)
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 初のシードを目指す鶴岡果恋(24=明治安田生命)が首位と2打差の3位と好発進した。元プロテニス選手の杉山愛さん(48)から精神面の助言を受け、7バーディー、1ボギーの66をマーク。単独首位には8アンダー、64の三ケ島かな(27=ランテック)が立ち、1打差の2位に岩井明愛(21=Honda)がつけた。

 雨の降る中、52度のウエッジがさえわたった。前半でスコアを4つ伸ばして迎えた後半の1番。鶴岡は残り90ヤードからピンそば1メートルにピタリと寄せてバーディー。その後も安定したショットで66をマークし「今日は2打目の距離感と方向性が良かった。バーディー圏内に毎回ついてくれたのがスコアにつながった」とうなずいた。

 現在、年間ポイントを争うメルセデス・ランキングは56位。シーズンも佳境に入り、上位50人までのシード確保へプレッシャーがかかる状況だ。そんな中で練習で回る磯子CC関係者を通じて、杉山愛さんと先週、ランチをともにする機会があった。最終日に重圧から崩れることが多いことを相談。すると女子テニスのレジェンドから「アドバイスを頂いた」という。

 その貴重な助言は、(1)緊張した時に癖が出ること、それを把握すること(2)自分の目標にフォーカスすること(3)寝る前に腹式呼吸してリラックスし好プレーをイメージすること。

 前夜は早速、目をつぶって呼吸しながら18ホールのラウンドをイメージ。さすがに18バーディー、54は考えないと笑ったが、「このコースは苦手で予選を通ったことがなかったので5アンダー」を想定し、それ以上のスコアが出た。「楽しく回ることができた」と効果はてきめんだった。

 現時点で出場できるのはこの試合と次週の大王製紙エリエール・レディースのみ。「あと2試合しかない。トップ10を目指してやっている」というが、初優勝も狙える好位置。勝利を重ねる同世代の稲見、菅沼に負けじと存在感を示すつもりだ。

 ◆鶴岡 果恋(つるおか・かれん)1999年(平11)8月20日生まれ、横浜市出身の24歳。10歳でゴルフを始め15、17年神奈川県アマチュア選手権15~18歳の部優勝。湘南学院高を経て、18年プロテスト合格。ツアー最高成績は21年ゴルフ5レディースの3位。1メートル66、52キロ。

 ▼メルセデス・ランキング 試合に応じて順位をポイントに換算し、年間を通じての活躍を争う。ポイントは海外メジャー、国内メジャー、4日間大会、3日間大会で違う。3日間大会は優勝200ポイント、2位120ポイント、3位90ポイント…10位41ポイントで順位が下がるごとに加算が減り、予選落ちにはポイントがつかない。

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