【MGC男子】川内優輝、大逃走は35キロで終了…7人の集団を形成

[ 2023年10月15日 09:47 ]

マラソングランドチャンピオンシップ ( 2023年10月15日    東京・国立競技場発着の42・195キロ )

<MGC男子>トップで快走する川内(撮影・会津 智海)
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 上位2人が24年パリ五輪切符を獲得するマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が15日、東京・国立競技場発着のコースで行われている。

 男子でフルマラソンのキャリアが130回目となったプロランナーの川内優輝(AD損保)は、号砲と同時に先頭へ。「私に負けているようじゃ日本のマラソンは暗黒期に入ると思う」「記憶に残るレースをしますよ!」と話していた百戦錬磨の男が、まずは先制攻撃を仕掛け、1キロ2分50秒を刻んだ。

 その後も快調にピッチを刻み、5キロはトップの14分44秒で通過。2位以下の大集団に7秒差をつけ、10キロもトップの29分41秒。後続に12秒差をつけた。

 15キロもさらに差を開き、後続とは28秒差。20キロもけん制する2位集団に32秒差をつけ、逃走が止まらない。X(旧ツイッター)でも「川内優輝」がトレンド入りするなど、ネットも沸きに沸いている。

 25キロは1時間15分30秒のトップで通過し、後続との差は41秒に。TBS系の中継で解説を務めた00年シドニー五輪女子金メダリストの高橋尚子さんは「涼しい状況で、川内選手もそこまで落ちないかも」と話した。30キロもトップで通過したが、大迫傑(ナイキ)を中心に追撃を始めた集団との差は34秒に縮まった。

 後続に追いつかれたのは35キロ過ぎだった。堀尾謙介、赤崎暁の九電工コンビ、大迫傑らにかわされたが、遅れることなく7人の集団に入っている。

 埼玉県職員時代に最強の公務員ランナーとして五輪出場を狙ったこともあった川内だが、夢舞台には届かず。18年に悪天候のボストンを制した後、19年4月にプロに転向。東京五輪切符を争った19年の第1回MGCは出場資格があったが、ドーハ世界選手権を優先して出場しなかった。

 ▼パリ五輪への道 MGC上位2人がまず決定。残りの1枠は、MGCファイナルチャレンジで争う。男子は12月の福岡国際、来年2月の大阪、同3月の東京、女子は来年1月の大阪国際、同3月の名古屋ウィメンズが対象大会。男子は2時間5分50秒、女子は2時間21分41秒の設定タイムを突破した記録最上位選手が代表に決まる。設定タイム突破者が出ない場合は、MGC3位の選手が代表となる。

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