【MGC男子】五輪切符の2位・赤崎暁 大迫の猛追振り切り「トラックに持ち込めば負けない自信はあった」

[ 2023年10月15日 16:05 ]

マラソングランドチャンピオンシップ ( 2023年10月15日    東京・国立競技場発着の42・195キロ )

<マラソングランドシップ(MGC)>2位でパリ五輪を決め、ガッツポーズする赤崎(撮影・木村 揚輔)
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 国立競技場に入ってからのラストスパート。赤崎暁(九電工)は3位・大迫傑(ナイキ)の猛追を振り切り、2位でパリ五輪代表に内定した。フィニッシュで大きくガッツポーズすると「陸上人生最大の目標が日本代表になることだった。こんなに早く代表になれると思っていなかった。夢がかなって本当によかった」と喜びを爆発させた。

 序盤から2位集団を走り、30キロ過ぎから集団の先頭に。35キロ過ぎでようやく独走していた川内優輝(AD損保)をとらえ、39キロ付近でスパートをかけた。

 22年2月の別府大分毎日でマラソンデビュー。同年12月の福岡国際は2時間9分1秒で8位となり、2戦連続の9分台をマークするも、ラスト35キロでのペースダウンを課題としていた。この一戦に向け、3カ月分の走行距離を300~400キロ増やし、大会直前の合宿では、苦手としていた上りの練習を重点的に取り組んだ。

 この日は35キロ過ぎの高低差のあるコースでもペースを維持することに成功し「トラックに持ち込めば負けない自信はあった。(昨年)2戦走ったことで、自信を持って走ることができた」とうなずいた。

 九電工からは56年ぶりの代表選出。「それは凄く光栄なこと。日本代表だけでなく、会社の名も背負ってしっかりと準備していきたい」と決意を新たに。「まだ自分は強い選手ではない。オリンピックにこのまま出たら多分コテンパンにされると思うので、またここから今までと違う練習をやっていかなきゃいけない」と気を引き締めた。

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