【MGC男子】4位の川内優輝「なめんなよ」魂の大逃走 若手には提言「海外に出てもっと経験を」

[ 2023年10月15日 10:57 ]

マラソングランドチャンピオンシップ ( 2023年10月15日    東京・国立競技場発着の42・195キロ )

<マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)>4位と奮闘した川内(撮影・木村 揚輔)
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 上位2人が24年パリ五輪切符を獲得するマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が15日、東京・国立競技場発着のコースで行われ、男子の川内優輝(AD損保)は2時間9分18秒の4位と奮闘した。

 130回目のフルマラソン。号砲と同時に飛び出すと、雨中の大逃走を展開する。

 「半分ぐらいの選手は勇気がなくて私についていくのが怖かったのだと思うし、もう半分はなめていたんですよ。あんな選手はどうせ落ちていくだろうと。そこは『なめんなよ』という感じでしたね」

 「漫画の中の主人公になったつもり」で後続を突き放して独走態勢に持ち込んだ。「まさか35キロまで追いつかれないと思っていなかった。びっくりですよね。ハーフ地点ぐらいでは追いつかれると思っていたんですけど」。35キロで吸収されて7人の先頭集団を形成。ここから遅れることなくレースを進めた。最後の競り合いには敗れてパリ切符には届かなかったが、完全燃焼の42・195キロだった。

 「世界では30キロ過ぎてからが(勝負)。今日の小山選手や大迫選手がやったような走りの強化版をやらないと選手権レースでは勝てないので、力がなければ最初からいくしかない。若い選手にも勇気を持っていってほしいと思いますし。海外に出てもっと経験を積んでほしいと思います」と若手に提言した。

 3位の大迫傑(ナイキ)と7秒差の4位には悔しそうな表情を浮かべる。「大迫選手に勝っていれば表彰台だった。私、けっこう表彰台好きなんですよね。4位はすごーい嫌な順位だなと思いますね」とし、「海外の選手権レースで自分をもっと磨きたい。まだまだ私やれますから」と今後を見据えた。

 ▼パリ五輪への道 MGC上位2人がまず決定。残りの1枠は、MGCファイナルチャレンジで争う。男子は12月の福岡国際、来年2月の大阪、同3月の東京、女子は来年1月の大阪国際、同3月の名古屋ウィメンズが対象大会。男子は2時間5分50秒、女子は2時間21分41秒の設定タイムを突破した記録最上位選手が代表に決まる。設定タイム突破者が出ない場合は、MGC3位の選手が代表となる。

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