“かなだい”村元哉中「3年で魅せる大切さを教わった」高橋との化学反応を糧に

[ 2023年5月2日 17:45 ]

<村元哉中&高橋大輔会見>会見の最後はカメラマン注文の「カッコいいポーズ」で締めた村元哉中&高橋大輔(撮影・長久保 豊)
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 フィギュアスケート・アイスダンスの“かなだい”こと村元哉中、高橋大輔組(関大KFSC)が2日、都内で現役引退会見を行った。フランクな形を望んだ2人の意向により会見形式ではなく、立った状態での囲み取材形式で思いを語り尽くした。

 村元が高橋にオファーしたことがきっかけでパートナーを結成。「声をかけていいのか」と不安なスタートで、その後は「大丈夫かな」「声かけちゃったからやるしかない」と考えながら練習を積むうちに「勇気を出して声かけて良かった」と感じられるようになったという。さまざまなジャンルの音楽を表現し続けた3年間。「いろんな作品をつくり上げながら、魅せる大切さを教えていただいた」と高橋に感謝する。

 今季のNHK杯前には、エレメンツ間のつなぎを簡単なものにして得点を上げた方がいいという声もあったというが、高橋は「得点より作品としてそこは妥協するのはよくないんじゃないか」と話したという。村元がキャリアを通して追い続けたのは「記憶に残る演技」。目指すビジョンや世界観が同じ2人は相乗効果で高め合えた。

 “かなだい”としてのパフォーマンスは今後も続くが、「いろいろ挑戦したい」と村元。高橋からは「一人でも魅せられるスケーター」とも評されており、「村元哉中として、一スケーターとして表現していけたら」と前向きに語った。

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