NHLに初の黒人オーナー誕生か? ラッパーのスヌープ・ドッグがセネターズ買収に名乗り

[ 2023年5月2日 08:25 ]

NHLセネターズの買収に名乗りをあげたスヌープ・ドッグ(AP)

 北米アイスホッケーリーグ(NHL=全32チーム)で史上初めて黒人オーナーが誕生する可能性が出てきた。ヒップホップ系の大御所の1人でラッパーのスヌープ・ドッグ(51=本名キャルビン・ブローダス)が1日、「ホッケー(チーム)を我々のコミュニティーに連れてきたい」とするコメントをインスタグラムに投稿。AP通信などによれば、米カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点にしている同じアフリカ系アメリカンの映画プロデューサー、ネコ・スパークス氏(年齢非公表)を中心とするNHLセネターズをターゲットにした買収グループの中に、スヌープ・ドッグ(Snoop・Dogg)が入る意思を示している。

 セネターズはカナダの首都オタワに本拠を置いているNHLのチームで1992年に発足。2017年に王者を決めるスタンレー杯決勝に進出したが(ダックスに1勝4敗)、ここ6シーズンはプレーオフ進出を果たせずに低迷している。2003年に破産寸前だったチームを9200万ドル(当時のレートで約110億円)で買収したユージーン・メルニク氏は昨年3月に62歳で病死。チームを運営するセネターズ・スポーツ&エンターテイメント側は昨年11月に買収に向けてのプロセスに入っていることを公表しており、交渉の行方が注目されていた。

 買収にはブラッド・ピット(59)主演の映画「ブレット・トレイン」にも出演しているカナダ・バンクーバー出身の俳優で、女優スカーレット・ヨハンソン(38)の前夫でもあるライアン・レイノルズ(46)らも名乗りをあげているところ。経済誌のフォーブスはセネターズの資産価値を8億ドル(約1096億円)と見積もっているが、最終的な買収額は10億ドル(約1370億円)を超えると予想されている。 

 カリフォルニア州ロングビーチ出身のスヌープ・ドッグは1992年にソロ・デビュー。2004年にリリースされたシングル「Drop It Like Hot」はビルボードのチャートで1位となった。俳優として映画やドラマなどにも出演。プロデューサーなども務めている。

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2023年5月2日のニュース