今平が8バーディー奪い63 逆転でツアー8勝目「自然にガッツポーズが出た」男子ゴルフ開幕戦

[ 2023年4月2日 17:22 ]

男子ゴルフツアー 東建ホームメイト・カップ最終日 ( 2023年4月2日    三重県 東建多度CC名古屋=7062ヤード、パー71 )

<東建・最終日>優勝インタビューを終えガッツポーズする今平周吾(撮影・井垣 忠夫)
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 2打差の4位から出た今平周吾(30=ダイヤゴルフ)が8バーディー、ボギーなしの63をマークし通算20アンダーで逆転優勝を飾った。昨年5月のゴルフパートナー・プロアマ以来のツアー通算8勝目。

 最終18番で2メートルのバーディーパットを沈めた今平はガッツポーズをつくった。

 「最後バーディーで上がれば有利になると思ったので、バーディーが決まって自然にガッツポーズが出た」。今平は歓喜の瞬間をそう振り返った。

 2打差を追いかけ「行けるところまで行こう」とティーオフ。パー5の4番で2オンに成功して初バーディー。9番で2メートルにつけて2つ目のバーディーを記録したが、前半はなかなかスコアを伸ばし切れなかった。

 それでも「上も伸ばせていなかったのでチャンスはある」と切り替えて後半へ。10番で5メートルのパットを沈めて連続バーディーとすると、バンカーから1メートルに寄せた12番からは3連続。13、14番は3メートルのバーディーパットを確実に決めた。

 「自分に制限をかけたくなかったのでリーダーボードは見ないようにしていた」が17番で順位を確認。「3打差(リード)で少しチャンスがあるかな」と開幕戦Vを視界に捉えた。このホールで7つ目のバーディーを奪い、18番でも伸ばした。連続バーディーフィニッシュで逆転優勝をたぐり寄せた。

 18、19年と2年連続賞金王に輝いた男も昨季は2勝しながら賞金ランク12位止まり。不完全燃焼のシーズンとなった。

 オフには実家のある埼玉県入間市の桜山展望台での坂道ダッシュを行った。中学生時代に足腰を鍛えるために始めたトレーニングだが、神奈川在住のためやっていなかった。父親の助言もあり「初心を忘れないように」と昨年12月以降は毎日のように244段ある階段を10往復した。

 「マシンでやると(筋肉が)固い感じになるけど、階段ダッシュだとバネのある強さが得られる。感覚も戻ってきたので、それが良かったのかな」と好調の要因にも挙げた。

 大会前に掲げた今季の目標は年間3勝。そのターゲットは変えないが「調子も上がってきたので、また賞金王を獲れるように頑張っていきたい」と3度目のビッグタイトル獲得にも意欲を示した。

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