鶴岡果恋 初V王手!“ジョブズ流”直感に従う勇気…16番無理せずボギーでしのぎ

[ 2023年4月2日 04:40 ]

女子ゴルフツアーヤマハ・レディース葛城第3日 ( 2023年4月1日    静岡県 葛城GC山名C=6480ヤード、パー72 )

18番、ショットを放つ鶴岡果恋(撮影・西尾 大助)
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 8位スタートの鶴岡果恋(23=明治安田生命)が67と伸ばし、通算10アンダーで単独首位に立った。1打差の2位にささきしょうこ(26=日本触媒)と吉田優利(22=エプソン)が並んでいる。首位で出た鈴木愛(28=セールスフォース)は5ボギーと苦しんだが、17番で起死回生のエースを決め、通算7アンダーの5位で逆転V圏内に踏みとどまった。

 直感を信じた。16番パー4で鶴岡は第2打をグリーン奥の崖下に落とした。だが「ここは絶対ボギーで良い」と無理せず、ピン下8メートルに安全に乗せて2パットのボギーで収めた。葛城GCはグリーンが難解。状況によってはダブルボギーの可能性もあっただけに落ち着いた対処が光った。

 金言が生きた。スタート前にコーチでキャディーの重田栄作氏(54)に教えてもらったのが世界的IT企業、アップルの創業者、スティーブ・ジョブズ氏の「心と直感に従う勇気を持ちなさい」という名言。その言葉通りのプレーで初優勝に王手をかけた。

 昨年はドライバーショットに苦しんだが、重田氏の指導で持ち球をドローに変え球筋が安定。重田氏からは「ミスしても笑顔を忘れるな」と気持ちの切り替え方も教わった。憧れのプロは湘南学院高の1学年先輩の原英。「お互いに高め合っていける先輩、後輩でいたいです。明日も今日のようにミスしても冷静に笑顔でプレーできたら」。前週の山内に続く主催者推薦出場からの下克上Vへ、スマイルを忘れず挑む。

 ◇鶴岡 果恋(つるおか・かれん)1999年(平11)8月20日生まれ、神奈川県出身の23歳。10歳でゴルフを始め15、17年神奈川県アマチュア選手権15~18歳の部優勝。湘南学院高を経て18年プロテスト合格。同期生は渋野日向子、原英莉花ら。ツアー最高成績は21年ゴルフ5レディースの3位。1メートル65、54キロ。

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