男子81キロ級　老野が初V　目標は「五輪優勝」　全日本選抜体重別選手権

男子81キロ級決勝　延長戦で釘丸将太（右）から技ありを奪う老野祐平
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　柔道の全日本選抜体重別選手権第1日は1日、福岡国際センターで男女計7階級が行われ、男子81キロ級は老野祐平（21＝帝京平成大）が初優勝。帝京平成大柔道部1期生のホープが、世界大会代表入りへの足がかりをつかんだ。女子57キロ級では東京五輪銅メダルの芳田司（27＝コマツ）が準優勝にとどまり、来年のパリ五輪代表入りに黄信号がともった。

　男子81キロ級1回戦で実力者の小原、決勝では昨年の実業団王者の釘丸を破った老野は「うれしい。主将として絶対に勝たないといけなかった」と笑みを浮かべた。08年北京五輪81キロ級代表の小野卓志監督に勧誘され、創部1期生として1年次から主将を務める。その指揮官が「スーパースターをつくろうと。世界で戦える組み手と技を伝えてきた」という3年間の取り組みが結実。東京五輪王者の永瀬は不在だったが「自分が倒して五輪で優勝したい」と目標を掲げた。