照ノ富士、伊勢神宮で1年ぶり土俵入り 5月の夏場所復帰へ意欲「気になるなら毎日(稽古を)見に来て」

[ 2023年4月2日 13:17 ]

伊勢神宮で奉納土俵入りを披露した横綱・照ノ富士
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 大相撲の横綱・照ノ富士(31=伊勢ケ浜部屋)が2日、三重県伊勢市の伊勢神宮で奉納土俵入りを行った。その後の取材に、「次へ向けて、この巡業から頑張っていこうかなと思う」と夏場所(5月14日初日、両国国技館)での復帰へ意欲を示した。関脇・霧馬山(26=陸奥部屋)が初優勝した春場所は4場所連続で休場したため、復帰すれば10日目から途中休場した昨年秋場所以来となる。

 春場所を休場するため提出した診断書には昨年10月に手術した両膝のケガ、大関から序二段へ落ちた際に苦しんだ糖尿病が記載された。「不安があったら出るなんて発言しない。だいぶん良くなっている」。回復への手応えを力強く語り、「そんなに気になるなら毎日(稽古を)見に来てもらえればいい」と自信に満ち満ちた言葉も飛び出した。

 春場所中も朝は土俵へ下り、夕方からは筋力トレーニングを継続した。場所前、出稽古にきた霧馬山の成長には「強くなろうという気持ちがあるから出稽古にいく。そういう気持ちが伝わったから、自分も頑張って胸を出した」と応じた。そして、初日から10連勝した弟弟子・翠富士(26=伊勢ケ浜部屋)の活躍には、「誰にでもできることではない。最後はメンタルの部分では?」と終盤5連敗の失速を指摘。「“情けないな”と言いました」と愛あるゲキを送ったそうだ。

 昨年4月、伊勢神宮で横綱昇進後初の土俵入りに臨んでから1年。「休場が続いて、思い通りの結果が出せなかった。次に向けて体を追い込んできました」。残り1カ月あまりの調整に確かな自信をのぞかせた。

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2023年4月2日のニュース